近江神宮で感じる時の静寂

滋賀県の玄関口・大津。京都からわずか20分ほどの距離ながら、湖と山に抱かれた穏やかな空気が広がるこの街の象徴が「近江神宮」です。天智天皇を祀るこの神社は、百人一首の「秋の田のかりほの庵の苫をあらみ…」で知られる御製の作者としても有名で、毎年1月には「かるた名人戦」が行われます。
朱塗りの社殿が鮮やかに映える境内を歩くと、映画『ちはやふる』の撮影地として訪れる若者の姿もちらほら。神宮の奥にある「漏刻(水時計)」の展示では、日本の時の文化に触れることができます。
大津の街並みと琵琶湖の風景
参拝後は坂を下りながら、大津駅方面へ。かつて東海道の宿場町として栄えた大津には、老舗の和菓子店や町家を改装したカフェが点在しています。琵琶湖ホテルの周辺から眺める湖の風景は、夕暮れ時がとくに美しく、湖面に映る橙色の光が旅情を誘います。
時間があれば、びわ湖の遊覧船「ミシガン」で湖上からの眺めを楽しむのもおすすめです(公式サイト:琵琶湖汽船)。
近江八幡の八幡堀を歩く

次に向かうのは、古い町並みが今も残る「近江八幡」。JR大津駅から新快速で約30分の距離です。
水辺を歩いていると、NHKの時代劇で見たような光景がそのまま現れ、ゆったりとした時間が流れます。春には桜、秋には紅葉が堀を彩り、季節ごとの美しさを楽しめます。
城下町を散策してスイーツや食事を楽しむ

近江八幡は豊臣秀次が築いた城下町で、今も八幡堀沿いに白壁の土蔵や格子戸の町家が並び、どこを切り取っても絵になる風景が続きます。
クラブハリエをたねや本店

近江八幡といえば、「たねや」なしでは語れません。老舗和菓子店の本店では、焼き立てのどら焼きや季節の生菓子を味わうことができます。

つぶら餅と呼ばれる丸形のお餅のなかにはあんこが入っていて、店内ではできたてのつぶら餅が食べられます。1つ150円ほどと少し値段が張りますが、お抹茶と合わせていただくと、近江八幡の優雅な雰囲気と合わさって贅沢な気分になれます。
https://maps.app.goo.gl/2CCXajrm4RwyHFQD6
絶品の近江牛をすき焼きで味わう

もう一つの名店「まるたけ近江西川」は、江戸時代から続く近江牛の専門店。レストランでは、すきやきのほかステーキやお得なランチセットなども用意されています。

一人用のすき焼きが食べられるお店も珍しく、サシの入った高級な近江牛が4,000円から食べられます。
安土城跡と観音寺城跡

近江八幡からJRで一駅隣の安土へ。ここには織田信長が築いた伝説の城「安土城跡」があります。山頂までの石段は約1000段、登りきると琵琶湖を一望する絶景が広がります。再建された「信長の館」では、豪華絢爛な天主の再現模型が展示され、戦国時代のロマンを肌で感じられます。

さらに安土の南には「観音寺城跡」もあり、戦国ファンにはたまらないエリア。山城の遺構を辿ると、石垣の隙間から時代の息吹が聞こえてくるようです。

山頂からは近江八幡の盆地が一望できます。
鳥居本宿へ

大津から安土まで巡った後、北上して彦根へ向かう途中に立ち寄りたいのが「鳥居本宿」。中山道の宿場町として栄えたこのエリアには、かつての栄華はほんと感じられませんが、当時と変わらぬ道幅を歩いて江戸時代当時に思いを馳せます。