ベルギー中世都市をめぐる2日旅:ヘントとブルージュを1日ずつ楽しむモデルコース

ベルギー中世都市をめぐる2日旅:ヘントとブルージュを1日ずつ楽しむモデルコース

7 min read 2026/05/08

ベルギー旅行でブリュッセルから足を延ばすなら、ヘントとブルージュはぜひ候補に入れたい2都市です。どちらも中世の面影を色濃く残していますが、街の空気は少し違います。ヘントは学生街らしい活気と芸術、川沿いの開放感が魅力。ブルージュは運河と石畳、鐘楼がつくる絵本のような景色が印象的です。

この記事では、ヘントとブルージュをそれぞれ1日ずつで訪問するモデルプランとして紹介します。初めてベルギーを旅する人でも歩きやすいよう、見どころを中心部に絞り、無理なく回れる流れにしました。

1日目:ヘント観光モデルプラン

ヘントはブリュッセルから鉄道でアクセスしやすく、日帰りでも十分に楽しめる街です。旧市街はコンパクトにまとまっているため、午前中に主要な教会や広場を見て、午後に城や川沿いの散策を組み合わせると、ヘントらしさをバランスよく味わえます。

午前:聖バーフ大聖堂とヘント祭壇画からスタート

ヘント観光の始まりにおすすめなのが、街の中心部に建つ聖バーフ大聖堂です。重厚な外観も見事ですが、最大の見どころはファン・エイク兄弟による名画「神秘の子羊」。西洋美術史に残る傑作として知られ、ヘントを訪れるなら外せない存在です。

大聖堂の内部は静かで、ステンドグラスや高い天井がつくる荘厳な雰囲気も魅力。絵画に詳しくなくても、実物の迫力を前にすると、この街が芸術と深く結びついてきたことを感じられます。

昼前:鐘楼と市庁舎周辺を歩く

大聖堂の近くには、ヘント鐘楼があります。聖バーフ大聖堂、鐘楼、聖ニコラス教会の3つの塔が並ぶ景色は、ヘントを象徴する眺めです。旧市街の中心部に集まっているので、徒歩で無理なく回れます。

周辺には市庁舎や歴史的な建物も多く、ただ歩いているだけでも街の層の厚さを感じられます。中世の建築と現代のカフェ、学生街らしいにぎわいが自然に混ざっているのがヘントのおもしろさです。

昼:グラスレイとコーレンレイで休憩

ランチや休憩に向かいたいのが、レイエ川沿いのグラスレイとコーレンレイです。川の両岸に歴史あるギルドハウスが並び、水面に建物が映る風景はヘント屈指の美しさ。観光客だけでなく地元の人も集まり、のんびりとした時間が流れています。

天気がよければ、川沿いのカフェやレストランで軽めのランチを取るのがおすすめです。ボートが行き交う景色を眺めながら過ごす時間は、ヘント観光の大きな楽しみになります。

午後:フランドル伯居城で中世の城塞を体感

午後はフランドル伯居城へ向かいます。グラーヴェンスティーンとも呼ばれるこの城は、街の中心部にありながら存在感抜群。石造りの城壁や塔、内部の展示を歩いていると、中世都市ヘントの力強さが伝わってきます。

城からは旧市街を見渡せる場所もあり、午前中に歩いた教会や塔を別の角度から眺められます。華やかな大聖堂や川沿いの景色とは違い、少し無骨で重厚な雰囲気があるのも魅力です。

夕方:聖ミカエル橋から旧市街を眺める

ヘント観光の締めくくりは、聖ミカエル橋がおすすめです。橋の上からはレイエ川、グラスレイ、コーレンレイ、そして3つの塔を一度に眺めることができます。特に夕方は建物に柔らかな光が当たり、日中とは違った表情に。

夜まで滞在できるなら、ライトアップされた旧市街も見逃せません。ヘントは観光地でありながら暮らしの気配も濃く、日が暮れてからの雰囲気もとても心地よい街です。

2日目:ブルージュ観光モデルプラン

ブルージュは「屋根のない美術館」と呼びたくなるほど、旧市街全体が美しい街です。運河、石畳、鐘楼、白いベギン会修道院など、どこを歩いても絵になる景色が続きます。1日観光では、中心部の広場から運河沿い、南側の静かなエリアへ進む流れがおすすめです。

午前:マルクト広場と鐘楼へ

ブルージュ観光は、街の中心にあるマルクト広場から始めるとわかりやすいです。カラフルな建物に囲まれた広場は、まさにブルージュらしい景色。ここに立つ鐘楼は街のシンボルで、時間と体力に余裕があれば上ってみるのもおすすめです。

鐘楼からは旧市街の赤い屋根や運河、教会の塔を一望できます。階段は多めですが、上から眺めるブルージュの街並みは特別です。朝のうちに訪れると、広場周辺も比較的歩きやすく、写真も撮りやすいです。

昼前:ブルク広場と旧市街散策

マルクト広場から少し歩くと、ブルク広場に着きます。市庁舎や歴史的建築が集まるエリアで、ブルージュがかつて重要な都市だったことを感じられる場所です。華やかなマルクト広場とは少し違い、落ち着いた雰囲気があります。

その後は旧市街の路地を気ままに散策。細い石畳の道、運河に架かる小さな橋、古い家並みが続き、目的地を決めすぎずに歩く時間そのものが観光になります。

昼:運河沿いでランチ、ボート観光も候補

ブルージュを訪れたら、運河沿いの景色はじっくり楽しみたいところです。ランチは中心部のレストランやカフェで取り、時間が合えばボートツアーを組み込むのもおすすめです。

ボートから眺めるブルージュは、歩いて見る景色とは少し違います。低い視点から橋をくぐり、建物の裏側や水辺の風景を眺めると、この街が運河とともに発展してきたことがよくわかります。

午後:ローゼンフートカイ、ベギン会修道院、愛の湖へ

午後はブルージュらしい写真スポットをめぐります。ローゼンフートカイは、運河と歴史的建築が重なる定番の景観ポイント。ブルージュを紹介する写真でよく使われる場所で、実際に訪れると人気の理由がよくわかります。

そこから少し南へ歩き、ベギン会修道院へ。白い建物と静かな中庭が広がるこの場所は、観光客でにぎわう中心部とは違い、穏やかな空気が流れています。さらに歩けば愛の湖周辺に出られ、木々と水辺の景色を眺めながらゆっくり休憩できます。

夕方:運河を眺めながらワッフルを堪能

夕方は中心部へ戻り、運河沿いをもう一度散策します。日中より人が落ち着き、建物に柔らかい光が当たる時間帯は特に美しいです。散策の締めくくりには、運河を眺められるワッフル店でベルギー名物を味わうのがおすすめです。

外は香ばしく、中はふんわりとしたワッフルに、チョコレートやフルーツ、ホイップクリームを添えれば、ブルージュらしい甘い旅の思い出になります。歴史ある街並みを眺めながら食べるワッフルは、観光の最後にぴったりです。

ヘントとブルージュ、どちらも訪れる価値がある

ヘントは、歴史都市でありながら学生街らしい活気があり、芸術、城、川沿いのカフェをバランスよく楽しめる街です。一方のブルージュは、運河、鐘楼、石畳、ベギン会修道院など、中世の景観をじっくり味わう街です。

写真映えを重視するならブルージュ、街歩きと文化の濃さを楽しみたいならヘントがおすすめです。ただ、どちらか一方だけに絞るのは少しもったいないところ。2日あれば、それぞれ1日ずつ訪れることで、ベルギーの中世都市の魅力を違った表情で楽しめます。

まとめ

ヘントとブルージュは、どちらもブリュッセルから訪問しやすく、1日ずつでも主要な見どころを十分に楽しめます。ヘントでは「神秘の子羊」とフランドル伯居城、グラスレイ周辺の川沿い散策を軸にすると、街の歴史と活気を感じられます。

ブルージュでは、マルクト広場と鐘楼、運河沿いの散策、ベギン会修道院や愛の湖を組み合わせると、絵本のような街並みを無理なく味わえます。ベルギーを旅するなら、ぜひヘントとブルージュを1日ずつめぐってみてください。

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