ノイバイ空港から市内へのおすすめ移動手段
ベトナムの首都ハノイを訪れる際、ノイバイ国際空港から中心部である旧市街やホアンキエム湖周辺へ移動する方法はいくつかあります。主な選択肢として、ホテル送迎、タクシー、そして公共バスが挙げられますが、特におすすめなのが、経済的で安心感のある空港連絡バス、86番バスです。
ホテル送迎は便利ですが、料金が比較的高くつきます。また、タクシーは料金交渉の手間や、「メーター早回し」といったトラブルに遭遇するリスクを懸念する旅行者も少なくありません。その点、86番バスは、均一料金で乗車でき、多くの観光客が利用しているため、英語力に自信がない方や、海外でのバス移動に不慣れな方でも比較的安心して利用できるのが大きなメリットと言えます。
86番バスの基本情報と利用できる支払い方法
86番バスの運賃は片道45,000ドンという非常に安価な設定になっており、旅の費用を抑えたいバックパッカーや節約旅行者にとって最適な選択肢です。日本円でもわずか270円ほどで他の交通手段と比較しても群を抜いて経済的です。
空港から市内の終点であるハノイ駅までの所要時間は、交通状況にもよりますが、およそ約1時間を見込んでおくと良いでしょう。運行間隔は日中45分おきとなっており、比較的待ち時間も少なく利用できます。
特に注目すべきは、料金の支払い方法です。従来のベトナムの公共交通機関では現金が主流でしたが、この86番バスではクレジットカードの利用が可能となっています。これにより、ベトナムドンを事前に用意していなくてもスムーズに乗車できるため、到着直後で両替が済んでいない旅行者にとって非常に便利な環境が整備されています。
ノイバイ空港での86番バス乗り場案内
ノイバイ空港には国際線ターミナル(T2)と国内線ターミナル(T1)の二つがあり、86番バスは両ターミナルから出発しています。日本からの国際線で到着した場合、利用するのは主に国際線ターミナルT2です。到着ゲートを出たら、建物に沿って左側に進むと、86番バスの乗り場が見えてきます。
バスはオレンジ色の車体で判別しやすく、大きな荷物を持っていても比較的わかりやすい場所にあります。一方、ベトナムの別地域からの移動などで国内線ターミナルT1から乗車する場合は、1階の到着ゲートを出て右側に向かうと乗り場があります。
もしターミナルを間違えてしまった場合でも、国際線と国内線の間は無料シャトルバスが運行しているため、これを利用して移動することが可能です。バスが乗り場に到着したら、発車時刻になるまで停車しているので、勝手に乗り込み、車内で出発を待ちます。
逆に到着が遅れることも多々あるので、15分程度はあせらずゆっくり待っていましょう。心配な場合には係の人に場所があっているかを確認します。
市内方面(往路)の主要停車バス停ルート
空港を出発した86番バスは、ハノイ市内の主要な観光スポットや宿泊施設が集中するエリアを通りながら、終点のハノイ駅へと向かいます。観光客にとって特に便利な停車バス停をいくつか覚えておくと、旧市街やホアンキエム湖周辺のホテルにスムーズにアクセスできます。
旧市街の北側に滞在する方にとって便利なのが「ロンビエンバスターミナル(Điểm Trung Chuyển Long Biên)」です。ここは屋根も付いたしっかりとしたバス停で、ロンビエン駅の近くに位置しており、多くの欧米人観光客も利用しています。
ホアンキエム湖の南東エリアに近づくと、「ハノイ歌劇場(Nhà Hát Lớn Hà Nội)」や「メリアホテル(Khách sạn Melia)」といったランドマークの近くにも停車します。
最終停車地は「ハノイ駅(Ga Hà Nội)」です。ハノイ駅は終点であるため、乗り過ごす心配がなく、初めての利用で不安な方でも安心して移動できるのが大きな利点と言えます。ただし、ホアンキエム湖周辺まではハノイ駅から徒歩で約20分かかるため、荷物の量や体力に合わせて途中下車を検討すると、より便利に利用できるでしょう。
空港方面(復路)の主要停車バス停と注意点
市内からノイバイ空港へ戻る復路も、多くの観光客が利用しやすい主要なバス停から乗車できます。始発は往路の終点と同じハノイ駅に向かって左端に位置する乗り場です。時刻表を確認し、発車時刻まで停車しているバスに乗り込みます。
ホアンキエム湖周辺から乗車する場合、ホアンキエム湖の東側にある「ハノイ市中央郵便局(Bưu Điện Thành Phố Hà Nội)」付近のバス停が便利です。また、旧市街北側であれば、往路と同様に「ロンビエンバスターミナル」から乗車することも可能です。
復路のルートは往路とわずかに異なりますが、特に週末はホアンキエム湖周辺が歩行者天国などの交通規制の対象となるため、ルートが変更された「86CT」という便が運行されることがあります。このため、週末にホアンキエム湖周辺から乗車する場合は、事前にGoogleマップなどで最新の運行ルートとバス停の情報を確認することが非常に重要です。
空港に向かう際、86番バスは国際線ターミナルT2または国内線ターミナルT1に停車しますが、どちらに先に到着するかは状況によるため、空港に近づき、アナウンスや車窓の景色で空港に入ったと思ったら、すぐに降りる準備をしておき、乗り過ごさないよう注意が必要です。
快適な86番バス利用のための運行時間と降車時のマナー
86番バスを最大限に活用するために、運行時間も把握しておきましょう。ノイバイ空港からハノイ駅方面へ向かう往路の始発は午前7時、最終便は午後10時です。一方、ハノイ駅からノイバイ空港へ向かう復路の始発は午前5時30分、最終便は午後8時30分となっており、空港利用者の時間帯を広くカバーしています。
乗車後、しばらくすると車掌が料金回収に回ってくるため、先述したように現金またはクレジットカードで支払いを済ませます。日本のバスと異なり、86番バスを含むベトナムのバスでは、終点以外のバス停で降車したい場合、乗客が降車を運転手や車掌に伝える必要があります。アナウンスは流れるものの、慣れない土地では聞き取りにくいため、降りたいバス停が近づいてきたら、Googleマップを見せるなどして、事前に降車の意思を明確に伝えるというベトナムクオリティを理解しておくことが、スムーズな移動の鍵となります。