フェリーとバスで行く瀬戸内横断旅 三原港から生口島、今治、そして道後温泉へ

フェリーとバスで行く瀬戸内横断旅 三原港から生口島、今治、そして道後温泉へ

2025年10月28日

瀬戸内旅2日目はフェリーに乗船して広島から愛媛へ移動します。瀬戸内の絶景と島々を楽しみながら移動ができる経路で目的地へと向かいます。

初日の記事はこちら

https://takatabi.net/?p=di897xd9b4

三原港から生口島へ、しまなみの海風を感じて

三原駅から歩いてすぐの三原港は、瀬戸内海の島々を結ぶ小さな玄関口です。
ここから高速船に乗ると、およそ30分で生口島(いくちじま)瀬戸田港に到着します。

乗船券は2025年2月当時で920円でした。

船が動き出すと、海面を滑るように広がる波と、点々と浮かぶ島々のシルエットが心を和ませてくれます。
フェリーのデッキに立つと、潮の香りが心地よく、瀬戸内の穏やかな時間が流れているのを肌で感じられるでしょう。

生口島は「アートと柑橘の島」としても知られており、島内の瀬戸田地区では「平山郁夫美術館」や「耕三寺博物館」など文化的なスポットが集まっています。特に「未来心の丘」は、真っ白な大理石がまるで地中海のような風景を作り出し、写真映えすること間違いなしです。
(アクセスや運航時刻は三原港フェリー公式ページを参照)

国宝の三重塔へ軽い山登り

生口島の名所の一つに、向上寺の三重塔があります。国宝に指定されているこちらの建物は1432年に建立した塔の背景に瀬戸内の海が見える高台は絶景です。入場には100円かかりますが、この景色のためには全く惜しくない金額ですね。

マラソン大会の開催で賑わう生口島

生口島を訪問した日はちょうどマラソン大会の開催日でした。バス停の付近はマラソンのゴール地点だったため多くの見物人たちがマラソン走行者にエールを送っていました。

生口島からバスで今治へ、しまなみ海道を渡る道

生口島からは瀬戸内しまなみ海道を通って、今治へと向かうバスが運行されています。
途中の多々羅大橋を渡ると、広がる海の上に島々が浮かぶ絶景が目の前に広がり、まさに「海の上を走る旅」。ドライバーの手元に頼らず、バスの窓からゆっくりと景色を楽しめるのがこのルートの魅力です。

道中では、レモン畑やみかんの段々畑が見え隠れし、瀬戸内の穏やかな暮らしが感じられます。風を切って進む自転車旅も人気ですが、バスならのんびりと海の表情を眺めることができます。
バスの時刻はしまなみライナー公式サイトで最新情報を確認ください。

http://www.setouchibus.co.jp/highway/fukuyama.html

今治城で出会う「海とともにある城」

今治に到着すると、まず訪れたいのが「今治城」。
日本でも珍しい「海に面した城」で、堀には海水が引き込まれ、潮の満ち引きとともに水面の表情が変わります。築城は名将・藤堂高虎によるもので、城郭設計の名手として知られる彼の手腕が随所に感じられます。

天守からは今治港や瀬戸内海の島々が一望でき、海風が心地よく吹き抜けます。
近年では夜間ライトアップも実施され、夕暮れ時から夜にかけての散歩もおすすめ。海に映る天守の灯りが、まるで時代を超えて旅人を迎えてくれているようです。

今治の地元寿司屋でテイクアウト

夕食は今治市内にある弥生寿さんで特上寿司をテイクアウトしました。電話であらかじめ予約をしておいたので、すぐに受け取ることができました。

海がすぐそばにある街の寿司は抜群に美味しかったです。すべてのネタがツヤツヤしていて、満足度の高いお寿司でした。

https://maps.app.goo.gl/wULsW9sC8LV58vb1A

特急しおかぜに乗って今治から松山へ

今治から松山へはJR四国の特急しおかぜに乗車して30分ほどで移動ができます。車掌さんといっしょに記念撮影をする家族が微笑ましい光景でした。

e5489で予約したチケットレス特急券は650円で購入できたので、移動の快適さを考慮すると価値のある特急料金ですね。

松山・道後温泉で旅の締めくくりを

今治から松山までは特急で約40分。車窓からは伊予の山並みが見え、海旅とは違う温かみのある風景が続きます。
松山に着いたら、ぜひ道後温泉へ。日本最古の温泉ともいわれる道後温泉本館は、明治時代の建築が今も現役で、木造三階建ての堂々とした姿が旅情を誘います。

道後温泉本館は入場終了

最も人気である道後温泉本館は到着時にはすでに発券終了していたため、少し離れた場所にある別館「飛鳥乃湯」へ向かいました。

温泉に入って2階の湯上がり処で休憩

飛鳥乃湯に入ると、浴衣に着替えてお風呂へ向かいます。道後温泉本館と同じお湯に浸かって、旅の疲れを癒やしたら2階に戻って休憩ができます。

休憩所では茶菓子とお茶をいただくことができ、うちわを仰ぎながら熱を冷まします。

旅を締めくくる食事は宇和島鯛めし

お風呂に入ってお腹がすいたら、松山市内に複数店舗ある鯛めし屋さん「もとやま」へ行きました。

宇和島鯛めしは一般的な鯛めしとは違い、鯛の刺し身を溶き卵につけたあと炊きたての御飯に乗せて食べます。

湯けむりに包まれた街は、夜になると提灯の灯りが揺らめき、どこか懐かしい温もりを感じさせます。湯上がりに「坊っちゃん団子」や「伊予かんソフト」を味わえば、旅の疲れも心地よく溶けていくでしょう。

松山城の天守から望む街並みも美しく、朝の散歩にもぴったり。城と温泉、両方が楽しめる街は全国でも珍しく、まさに“締めくくりの地”にふさわしい場所です。
(入浴料・営業情報は道後温泉公式サイトで確認)

海から湯へ、移ろう風景の中にある穏やかな旅

三原港から始まり、島を経て今治、そして松山へ。
海、橋、城、温泉と、まるで物語のように風景が変わっていくこのルートは、瀬戸内ならではの「静けさ」と「温かさ」が詰まっています。
速さを求めない旅だからこそ、見えてくる景色や人との出会いが、心に残る一枚の絵のように感じられるはずです。