世界一美しい駅を見に行く旅。アントワープ観光で知るベルギーの本当の魅力

世界一美しい駅を見に行く旅。アントワープ観光で知るベルギーの本当の魅力

5 min read 2026/05/05

ベルギー旅行といえば、ブリュッセルやワッフルを思い浮かべる人が多いかもしれません。

しかし、もし時間に少し余裕があるなら、ぜひ足を延ばしてほしい街があります。それがアントワープです。

今回の旅の目的はただひとつ。

世界一美しい駅」と称されるアントワープ中央駅をこの目で見ること。

ですが実際に訪れてみると、その魅力は駅だけにとどまりませんでした。

街歩き、歴史、グルメ、そして気軽に楽しめるビール文化。

ブリュッセルとはまた違う“ベルギーの本当の姿”が、ここにはありました。

ブリュッセル空港から鉄道でアントワープへ

ブリュッセル空港からアントワープまでは、鉄道で約30〜40分です。直通列車があるため、乗り換えの心配もなく非常にアクセスが良いのが特徴です。

ヨーロッパの鉄道らしく、車内は広く落ち着いた雰囲気です。スーツケースを置くスペースもあり、移動そのものも快適な時間になります。

費用目安

  • 電車料金:15€
  • 空港追加料金(train+):11.8€

ベルギー国内の鉄道料金が格安になるtrain+についてはこちら
ベルギーを鉄道で巡るならTrain+を使わないともったいない!割引の仕組みと活用法

短時間で移動できるため、日帰り旅行にもぴったりです。

世界一美しいアントワープ中央駅

列車を降りて、エレベーターを上がった瞬間、思わず足が止まります。

目の前に広がるのは、駅とは思えないほど壮麗な空間が広がっています。巨大なドーム、繊細な装飾、そして大理石の重厚感。

ネオバロック様式の建築に鉄骨とガラスが融合し、「鉄道の大聖堂」と呼ばれるのも納得の美しさです。

ホームは複層構造になっており、どこから見ても絵になる設計で、この駅を見るためだけに訪れる価値があると言い切れます。

駅の入口へ向かっていくと、さらに高い天井となった駅のロビーが現れます。

駅舎ロビー側からの景色も美しいですね。ガラスから透ける日光と、高い天井に歩行者の靴音が響きわたり幻想的な光景になっています。

「フランダースの犬」の舞台・聖母大聖堂へ

駅から旧市街へは徒歩で約15〜20分ほどかかります。少し遠いですが街並みを楽しみながら歩くと、やがて見えてくるのが聖母大聖堂です。

ここはアニメでも有名な「フランダースの犬」のクライマックスの舞台。ネロが憧れたルーベンスの作品が実際に展示されています。

内部に入ると、まずは高い天井とステンドグラスが織りなす光の演出に圧倒されます。大聖堂内には、ルーベンスの作品を始め多くの芸術品が展示されています。

ルーベンス「キリスト昇架」

聖母大聖堂一番の目玉ともいえるのが、アントワープゆかりの画家ルーベンスによって描かれた巨大な絵画「キリスト昇架」です。

聖母大聖堂の由来となった「聖母被昇天」

大聖堂中央には、聖母マリアが昇天するシーンが描かれた「聖母被昇天」も飾られています。

ガラスで精巧につくられた荊冠。

木で作られたとは思えないほど布や葉の表現が素晴らしい彫刻。

静かで荘厳な空気は、時間の流れを忘れるほど。

費用目安

  • 入場料:約12€

ベルギーは缶ビールも美味しい

ベルギーといえばビールですが、特別なバーに行かなくても楽しめるのが魅力です。

スーパーで気軽に購入できる缶ビールでも、そのクオリティは驚くほど高いです。

定番の「Jupiler」は軽くて飲みやすく、「Tout Bien」はフルーティーでカジュアル、「Piedboeuf」は低アルコールで昼飲みにもぴったり。

ホテルに戻ってゆっくり飲む時間も、旅の楽しみのひとつです。

費用目安

  • ビール:1.5〜3€

フライドポテト発祥の地で食べる本場の味

ベルギーはフライドポテト(フリッツ)の発祥地。

街の至るところに専門店があり、気軽に楽しめます。

外はカリッと、中はホクホク。

二度揚げされたポテトは、日本のものとは別物の美味しさです。

さらに特徴的なのがソースの種類の豊富さ。

定番のマヨネーズに加え、スパイシーな「サムライ」やコクのある「アンダルース」など、選ぶ楽しさもあります。

費用目安

  • フリット:3.5€
  • ソース:1€〜

マルクト広場のアントワープ市庁舎と噴水

聖母大聖堂から少しあるいてマルクト広場にある、アントワープの市庁舎へやってきました。

噴水の像には「アントワープ」の語源

市庁舎前の噴水には、ローマの英雄ブラボーの像があります。この英雄伝説には、アントワープの語源になったとも言われている巨人の手を投げる逸話があり、まさにそのシーンを描いた彫刻となっています。

街歩きがとにかく楽しいアントワープ

アントワープの魅力は、歩くだけで感じられます。中世の建物と現代的なショップが自然に混ざり合い、どこを切り取っても絵になる風景でした。また、ちょうど藤の花が咲く季節だったので、街の様々な場所で藤の香りが漂っていました。

少し歩けば、アントワープ発展の歴史と縁のあるエスコー川(スヘルデ川)が見られます。コンパクトな街なので、無理なく回れるのも嬉しいポイントです。

モデルコース(半日〜1日)

1日コース

  1. 午前:中央駅 → 大聖堂
  2. 昼:フリット+軽食
  3. 午後:街歩き・ショッピング
  4. 夕方:ビールで締め

すべて徒歩圏内で完結するため、初めてでも安心です。

ベルギーのイメージが変わる街

アントワープは、「世界一美しい駅」のある素晴らしい街で、この駅を見るためだけに訪れる価値のある場所です。その上、街自体も歩けば歩くほど、新しい魅力に出会える場所です。

ブリュッセルとは違う、少し落ち着いた空気。そして、観光・グルメ・歴史がちょうどよく詰まったバランスの良さ。

もしベルギーに行くなら、ぜひこの街も旅の候補に入れてみてください。

きっと、ベルギーの印象が少し変わるはずです。