520円で行けるアートの島「直島」一生に一度は観るべき美術館とアート銭湯で芸術に浸かろう!

地中美術館 香川

今回ははるばる「うどんの国」こと、四国の香川への旅。最終目的は唯一の定期寝台車となったサンライズ瀬戸への乗車ですが、東京発の列車は予約で埋まっていたため、帰路でまたご紹介いたします。

今回のルートはこちら

成田空港へはリムジンバスで

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香川の中心地高松空港へは羽田からも出ていますが、今回はサンライズの出費が大きいためLCCで費用を抑えます。

LCCであるジェットスターのセールで成田→高松便は5,600円でした。成田空港までの移動は京成線が有名ですが、今回は東京駅からリムジンバスを利用することにしました。

崎陽軒は安定の美味しさ

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リムジンバスは1,300円で東京から成田空港の出発ゲート近くまで運んでくれます。京成線で成田空港に行く場合は駅からチェックインカウンターが以外と距離があるので、かなり近い場所まで座っていられるのは大きいですね。

またあまり人が多くなく、隣に人が座ることはないどころか一つのバスに乗客が3人ほどでした。密になりようがありませんね。

出発が東京駅だったので、安定の崎陽軒でお弁当を購入。空港到着後の待ち時間でいただきました。やはりシウマイ美味しい。

初めてチャーハン弁当というものを買いましたが、チャーハンはパラパラ、2つだけのシウマイのためにもカラシとしょうゆがついていておもてなしの心を感じます。余ったしょうゆは鞄に忍ばせておきます(伏線)

夜食はローカルスーパー「マルナカ」で

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高松には夜に着いたので、ホテルでいただく夜食を調達します。高松のローカルスーパーはマルナカというお店が広く展開しており香川県内の様々な場所で見かけられます。

時間が遅かったので、高松らしいものは買えませんでしたが、シメサバとお酒を買ってホテルにチェックインしました。このシメサバに忍ばせておいたしょうゆをかけます。持っててよかった。(伏線回収)

朝食はもちろんうどん

ホテルで夜を明かし、翌朝からは高松市内を散策です。ホテルで自転車を借りることができたので、無料で高松駅周辺を移動できました。やはりうどんを食べたいので、高松市内のうどんで有名な店舗をめぐることにしました。

うどんバカ一代

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最初に向かったのは釜玉バターで有名な「うどんバカ一代」さんです。釜玉バターというジャンルの元祖らしく、ほかほかの釜揚げうどんに玉子とバター胡椒を入れかき混ぜることでカルボナーラ風の味わいが楽しめます。

釜バターの小が490円です。香川のうどんは基本的に小が1玉あるので、よほどお腹が空いてない限りは小で十分です。はしごをするならなおさら。

むしろこのクオリティのうどんがワンコイン以下で楽しめるのはやはり香川が「うどん県」と呼ばれる所以ですね。

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めりけんや

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次に向かったのは高松駅すぐの「めりけんや」さん。外も大分暑くなってきたので、冷たい「すだちぶっかけうどん」を注文します。

こちらもセルフの方式で、うどんを注文し天ぷらなどは自分でとりわけ、最後に会計になります。QR決済にも対応していたのでわざわざ財布を出す必要もなく便利でした。ネギや天かすかけ放題なのも嬉しいですよね。

すだちぶっけけうどん小は350円!東京ならチェーンでも500円以上、普通のうどん屋なら1,000円はします。自分ですだちを絞ってかけるので、すだちの香りも爽やかにかんじることができます。コシのある王道讃岐うどんで、つゆもすだちの酸味に合います。

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フェリーでアートの島「直島」に上陸

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食事を済ませたので、これからはフェリーに乗って瀬戸内海の島、直島へと向かいます。

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高松駅すぐの高松港から四国汽船の直島へのフェリーが出ています。直島へは約1時間、わずか520円で綺麗な船内のフェリーに乗ることができます。

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船内は空調完備のほか自動販売機まであるので、事前になにかを買っておく必要もないです。

www.shikokukisen.com

早速草間弥生のかぼちゃがお出迎え

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直島に到着すると、早速見えるのが草間弥生のかぼちゃです。独特の模様と奇抜な色使いで有名な作品。屋外建築として1、2位を争う有名さではないでしょうか。

地中美術館

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港を降りてすぐのレンタサイクルショップで自転車を借り、20分ほどペダルを漕いでついたのが、地中美術館です。

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地中美術館は建築家、安藤忠雄によって製作された美術品ともいえる建築です。建物でありながらすべては地中にあり、外から建築物として見ることはできません。

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しかし地中にいながら光を取り入れる構造になっており照明のない館内は芸術的に採光された光に照らされています。

美術館に展示されているのは僅か3人の作品のみ。しかしこの美術館でしか見られない、成立しない場所限定的、サイトスペシフィックな作品となっています。

美術館内はすべて撮影禁止のため、公式からの画像転用になります。

クロードモネの「睡蓮」たち

睡蓮

地中美術館の作品で有名かつ、最初に目にするのがクロードモネの「睡蓮」作品です。展示される5点全てを繋げると14mにもなる作品群が白亜の展示室に飾られています。

展示はすべて自然光によって照らされ、絵の印象はこの場所にきた日の天候や時間によってガラッと変わってしまいます。

床は大理石のモザイクタイルになっており、スリッパに履き替えて展示室へ入ります。すぐに目に入るのが展示室正面にある「睡蓮の池」です。2m近くあるこの絵画がいきなり正面に現れ、引き込まれるように部屋へと入ります。自然光によって照らされた部屋は地下にもかかわらず明るく、天井から注ぐ光が白い壁に反射しあって室内全体を照らしています。

幻想的な空間の中でモネの睡蓮を眺めることができ、ここでしかみることのできない睡蓮の表情を感じることができます。なにより、デカイ

ジェームス・タレルの光芸術

オープン・フィールド

次に見えるのがアメリカの現代芸術家、ジェームス・タレルの光作品です。「オープンフィールド」と呼ばれる作品は青い光に包まれる巨大な箱の中へ入ることができるという独創的な作品で奥行きのわからない光の空間に溶け込む幻想に包まれます。

「オープンスカイ」では室内の天井が取り除かれ、空そのものが作品となっています。誰もが絵に描いたことのある空、その本物の空を作品とする発想に驚きです。ずっと眺めていても飽きない作品です。なぜなら変わり続けていくから。

ウォルター・デ・マリアの球体作品

地下へ続く通路

安藤忠雄の光芸術を感じる階下への通路を抜けていくとウォルター・デ・マリアの「タイム/タイムレス/ノータイム」があります。

地下には巨大な空間が広がり、黒い花崗岩の球体が聳えています。思わず心の中で呟きました。「GANTZ、、、、」

タイム/タイムレス/ノー・タイム

厳密な寸法で計算された空間には、シンとした中、人の足音だけが響きます。部屋の各所には金箔が施された木材の柱が27本あります。この柱と天井に空いた窓から見える空が球体に映り込みまた一つの作品となっています。

ここにいかなければ体験できない芸術というものが詰まった美術館でした。今までで最も感動した美術館でもありました。

ベネッセハウスミュージアム

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無料シャトルバスで次に向かったのはベネッセハウスミュージアムです。ここはベネッセの創業者福徳總一郎の依頼により安藤忠雄が設計した建築です。

宿泊可能な美術館として、ベネッセハウスに宿泊した人には専用の時間が設けられ美術館を独占できます。

ブルース・ナウマン「100生きて死ね」

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ベネッセハウスミュージアムの中で象徴的な作品は、ブルース・ナウマンの「100生きて死ね」です。強烈なタイトルとは裏腹に、ネオンで作られた100の「TO LIVE」と「TO DIE」が交互に点滅していきます。

この作品は安藤忠雄の設計した高い天井の部屋に置かれ、やはり自然光によって採光しています。昼と夜では印象が大きく変わる作品となっています。

I♡湯

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最後に寄ったのはアートなお風呂「I♡湯」さんです。こちらの銭湯も現代芸術家大竹伸朗氏によって手がけられたもので、サブカル要素満点のお風呂です。入浴料は650円と観光地の銭湯としては割安で、アート作品を感じることができます。また、タオルなども販売しているので記念に買うのもよいでしょう。

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外観もさることながら、お風呂の中やトイレまでアートが溢れかえっているのですがさすがに撮影することはできないので、以下のサイトでその様子をご覧ください。

www.smarttraveljournal.info

直島ではこのような、芸術を「見る」だけでなく「触れる」「中に入る」といった作品と一体になるような工夫が凝らされていることを感じさせられました。

芸術作品とフェリーに心身を揺られ、旅は、つづく。

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