今回向かったのは東京都世田谷の梅ヶ丘です。
渋谷から東松原駅まで京王井の頭線で9分、130円。
もしくは新宿から小田急小田原線で梅ヶ丘駅まで14分、190円で行くことができます。
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羽根木公園
暖かい陽気に映える梅を見るためにやってきたのは羽根木公園。羽根木公園は東松原駅と梅ヶ丘とに挟まれた世田谷区の公園で、都内でも有名な梅の鑑賞地です。羽根木公園はかつては六郎次山や根津山などと言われていた場所で、かつて世田谷村羽根木の飛び地であったことからこの名前を引き継ぎました。
この羽根木公園が梅の名所となったのは、1967年世田谷の議員たちが植樹した梅が始まりとされ、その後も周年の行事に合わせて食樹がされて今では紅梅170本、白梅570本の700本もの梅が咲く都内でも有数の梅見の行楽地となりました。
梅ヶ丘駅
羽根木公園から南下して梅ヶ丘駅に到着しました。梅ヶ丘は小田急小田原線の駅で梅ヶ丘という地名がそのままつけられました。
梅の名所なので「梅ヶ丘」なのかと思いきや、羽根木公園が梅の名所となったのはかなり最近のことなので別の由来があるようです。
かつての土地の所有者の家紋が梅であったという説や、付近に古墳があり、「埋めヶ丘」と呼ばれていたことが由来とも言われています。
梅丘寿司の美登利
梅ヶ丘といえば、有名なのがコスパの高い寿司屋「寿司の美登利」です。
本格的に職人が握ってくれるお寿司が300円ほどから食べられるのでお昼や夜はもちろん夕方の時間まで行列しています。
この時期は密になるのも怖いので、持ち帰り専門の店舗を利用するのもありですね。
シェアサイクルで世田谷八幡宮へ
お腹が満たされたら、シェアサイクルにのって移動します。このあたりの観光地は一駅ごとに散っているので、電車で移動するよりも自転車のほうが移動しやすいです。
坂も多いので、電動自転車であるdaiチャリはとても便利ですよ!15分で70円と非常に安く電動自転車を利用できます。
もちろん一駅間の移動は15分で可能で、少しお店に寄り道しても間に合います。
世田谷八幡宮そばの宮の坂駅のステーションに自転車を止めて、まずは世田谷八幡宮へ向かいます。
世田谷八幡宮
世田谷八幡宮は1546年に世田谷城主の吉良頼康によって再興された神社で、奉納相撲の勝敗によって豊作を占っていました。
このため境内には今も土俵や力石があり、江戸郊外三代相撲の一つとされていました。今でも毎年地元の相撲部による奉納相撲が行われています。
ネコ列車が走る宮の坂駅
世田谷八幡宮を下っていくと東急世田谷線の宮の坂駅があります。宮の坂という名前は世田谷八幡宮の坂に由来しています。
駅前に設置されているのは江ノ電600系の車両で、かつての玉川線や高井戸線で使われたこともある車両だそうです。
出向先でたくさん働いた後、無事に里がえりして今は子どもたちの遊び場にもなっています。
招き猫だらけの豪徳寺
この地域で、最も有名な観光地は豪徳寺です。招き猫が奉納されている写真などをよく見かけますが、豪徳寺と招き猫にも関係があります。
豪徳寺に招き猫がいる理由
豪徳寺は招き猫発祥の地ともいわれていて、雷雨のひどい日のこと、井伊直弼が猫によってこの寺へ招かれ雨風を凌ぐことができたことが由来と言われています。
豪徳寺では「まねぎねこ」と言われ、招福殿に多くの招き猫が奉納されています。豪徳寺に参拝したかたもこれらの招き猫を奉納することができます。今回行った際には残念ながら招福殿は改装中のため、招福殿前の区画に並べられていました。この様子もなかなか見れるものではないので、写真にとどめておきます。
目の前の参道も松林になっていて非常に美しい。
世田谷城趾
豪徳寺からすぐ隣にはかつて世田谷城があった城主公園があります。豪徳寺ももともとはこの世田谷城の敷地内にあったもので、吉良氏によって統治されていました。
世田谷城は経堂台地から南に突き出た舌状台地にあったためかなり見晴らしがよかったと想像できます。また、烏山川が城の三方を取り囲んで天然の堀を形成していたことから守りも固かったでしょう。
世田谷城の放棄
盤石な世田谷城でしたが、豊臣秀吉の小田原城攻めという一報が入ると、城主吉良氏は城を捨てて房総の方へと逃亡してしまいました。そののち、廃城となってしまった世田谷城は、江戸城の改修などの資材に使われ、今ではほとんど形のないものとなっています。あぁ諸行無常。
手作り台湾肉包鹿港
歴史のうねりを感じたところで、小腹がすいてきました。最後に向かったのは手作り台湾肉包鹿港。飲茶で有名な台湾の肉まんやさんで、肉まん140円、あんまん120円とコンビニ価格で購入できるのがお得!
常に行列していて、購入する人も10個単位で買っていくので少し待たされるかもしれません。
肉まんは肉汁たっぷりのジューシーな味わいで、具は豚バラ肉とネギのみで余計なものが入っていない味がします。専門店だけあってまんじゅうの部分もふわふわでおいしい。
中身の入っていない饅頭もおいしいですし、黒糖味の饅頭も販売されています。世田谷城観光のついでにぜひ。
まんじゅうを頬張りながらお茶をいっぱい。旅は、おわり。
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