今回は北参道駅周辺を散策。北参道駅は2008年に副都心線の開通と同時に作られた比較的新しい駅で、千駄ヶ谷と原宿の間にあります。
表参道という名前はよく聞きますが、明治通りから北参道までの道が裏参道と呼ばれていましたが、高速道路の建設などにより現在の状態となりました。
そんな北参道の散策ルートはこちら
国立能楽堂
初めに駅から向かったのは国立能楽堂です。この建物は1983年に竣工された独立行政法人日本芸術文化振興会の能楽専門の公演場です。場内は檜などの木材が香る美しい作りで、能や狂言といった日本の伝統文化を楽しむ事ができます。
公演は普段能や狂言に親しみのない人でも楽しめるように工夫がされてあり、LINEによる解説といった技術との融合も見られます。
鳩森八幡神社
鳩森八幡神社は724年頃に創建され、村人からの要請により円仁が像を造り奉ったことが始まりとされています。境内には末社や富士塚などさまざまな社があります。
登れば富士山登頂と同じ御利益?千駄ヶ谷富士塚
鳩森八幡神社にある富士塚は、1789年に作られたもので都内に現存する富士塚で最古のものとされています。「千駄ヶ谷の富士塚」「千駄ヶ谷富士」とも呼ばれ、江戸時代の著名な富士塚である「江戸八富士」に数えられています。
富士塚は富士山を模した建築で、神社の境内に末社として作られることが多いです。富士山にはなかなか登頂できない市民たちのために富士を模したものを作り、これを登ることで富士登頂と同じ御利益があるという流行が江戸時代にあったそうです。
そんな富士塚のなかでも最古のものでありながら、千駄ヶ谷富士塚もしっかり富士山の様相が真似られています。山裾には里宮(浅間神社)があり、また七合目の洞窟には身禄像、山頂には奥宮が安置されるなどして再現されています。
将棋堂
千駄ヶ谷には日本将棋連盟の本部があり、その日本将棋連盟から奉納された大駒がこの将棋堂に安置されています。
このため将棋との縁が深く、1月5日頃には多数の将棋関係者が訪れて「将棋堂祈願祭」が開かれます。
将棋会館
千駄ヶ谷には日本将棋連盟の本部、将棋会館があります。将棋のタイトル戦はこの場所で行われることが多く、藤井聡太がこの場所に入っていくインタビューのシーンでも見かけることがありましたね。
また、漫画「三月のライオン」ではこの将棋会館を始めとした多くの背景が使用され、マンホールにも主人公たちの絵が飾られています。
国立競技場
東京オリンピックのメイン会場となる国立競技場も普段は入場することができません。オリンピックでは開会式、閉会式や陸上競技などを行います。
建築は隈研吾によって設計されたもので、「社のスタジアム」をコンセプトに47都道府県から集められた木材を使用して建てられています。
東郷神社
東郷神社は軍人であった東郷平八郎を祀る神社で、彼の死後全国から神社の創設の要望と寄付が募り建てられました。東郷平八郎が身につけていた太刀が保存されており、重要文化財として指定されています。
日露戦争勝利の司令官を祀っているだけあって、勝利のご利益があるとされています。そのため、有名なアスリートや企業の役員たちが訪れるそうです。
海軍省から譲り受けた狛犬
東郷神社に置かれている狛犬は海軍省から譲り受けたもので、角張った形をしています。一度見たら忘れられない形容をしています。
神池
東郷神社はかつて鳥取藩主池田候爵の邸宅があった場所です。その庭園の名残りがこの神池になりました。
作庭は近代を代表する造園家のひとり・長岡安平で、東日本の造園家を代表する人物です。
神門
神池横の階段を上がっていくと、神門が見えてきます。
海軍特年兵の碑
こちらは十四歳の少年から志願者を採用した海軍特別少年兵(通称特年兵)の殉国碑。毎年四月上旬に特年会の慰霊祭が催されます。
原宿豆柴カフェ
東郷神社を通り原宿の方面へ抜けられます。
豆柴たちに歩き疲れた足と心を癒やしてもらいましょう。
ミニブタたちもいてかわいい。
動物に癒やされ、旅は、つづく。
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