北九州旅二日目は小倉から日田彦山線という路線に乗って北九州の南側、筑豊地域へ向かっていきます。芸人のバカリズムや小峠英二などが出身で炭坑節で知られる炭田でかつて栄えた地域です。
今回のコースはこちら
下関駅のシアトルズベストコーヒーで一服
下関駅に着いた後はJR九州フーズによって運営されているコーヒーショップで、九州では多く見かけられます。またシナボンとのコラボ店舗も多く美味しいコーヒーと一緒においしいシナモンロールがいただけます。
下関での一杯は三枡さんへ
少し休んだところで居酒屋三枡さんへ向かいました。店舗は奥まったところにあり初見にはかなりハードルの高い場所です。
ドアを開けると広い店内が広がり、カウンターだけでなく座敷席もあるので安心。
獺祭をはじめ日本酒でも有名な山口。今回は雁木というお酒をいただきます。
こちらが三枡さんの名物「ふくせごし」です。ふぐの骨つき肉のような部位で、めちゃくちゃ食べにくいですが美味いというもの。
おそらく普通は捨ててしまうような部位なんだと思いますが、これはここでしか食べられない!
タコも三枡さんの名物で、分厚いタコが10切れも入っていました!張りのある食感で新鮮さを感じます。
夜の門司港へ帰ってきた
山陽本線と鹿児島本線に乗って再び門司港駅へ帰ってきました。夜の門司港はライトアップがされていて綺麗!
昇開橋であるブルーウイングもじも青くライトアップされています。これは美しい。
2日目の朝食は小倉駅名物の「かしわうどん」
小倉駅といえばかしわうどん!
はやい、やすい、うまいと有名な小倉駅の名物がこのかしわうどんです。福岡はじめ小倉ではラーメンだけでなくうどんがよく食べられます。
小倉駅には駅構内とホームにそれぞれこの立ち食いうどん屋さんがあり、名物のかしわうどんを食べられます。かしわとは鶏肉のことで、甘く煮込まれたかしわにうどんの出汁と塩味がよく合います。
日田彦山線に乗って炭田で名を馳せた田川地区へ
小倉駅からは日田彦山線に乗って田川伊田駅へと向かいますが、田川伊田駅はICカードが対象外のため、予めきっぷを買っておきました。青色のきっぷを持つと旅行気分が高まりますね!
日田彦山線に乗って小倉から田川伊田まで移動です!
昔ながらのボックスシートに揺られて山間の線路をゴトゴト走っていきます。
日田彦山線は九州北部豪雨により添田駅以降が被害を受け、現在もバスによる代替輸送を行っています。
なかなか採算の取れない路線のため、復旧を急いでいないというのが実情のようです。
炭鉱の町「田川」へ
田川伊田から歩いてすぐの石炭記念公園には、かつての炭坑跡がいくつも残されています。
炭坑節で「あんまり煙突が高いので さぞやお月さん煙たかろ」と歌われた煙突がこの2つの煙突です。第一煙突、第二煙突とも、高さは45メートルもあり現存する明治期のものとしては国内で最大級だそうです。
田川をはじめとした筑豊炭田は全国の石炭の半分を担っていたこともあるほど巨大な炭坑地帯でもあります。
先程乗ってきた日田彦山線もこの石炭などを運ぶために敷設された路線でした。
小倉駅に戻って小倉城へ
小倉と下関の間にある巌流島では、かつて宮本武蔵と佐々木小次郎が決闘をしたとされています。小倉は宮本武蔵は小倉で弟子と7年過ごし、武蔵の生涯の中でも最も長く過ごした場所と言われています。
決闘に勝利した後もさまざまな活躍をし、小倉藩主でもあった細川家が熊本へ移った際に、武蔵も熊本へ行きます。
小倉という地域が重要視された理由
小倉という場所は韓国や中国との貿易の要衝である唐津港から続く唐津街道、ヨーロッパとの拠点であった長崎街道、国内の関西・九州の海運を担う中津港を結ぶ中津街道という3つの巨大な輸送街道が交わる拠点でありました。
このように小倉という場所はあらゆる交通の要衝でもあり、非常に重要視された場所でした。
北九州のシンボル「小倉城」
小倉駅に帰ってきて歩いて行ける距離にある小倉城へと向かいます。
かつて小倉城の濠として活用されていた紫川を渡ると見えて来る大きな天守が小倉城で、わずかに上の層が迫り出している「唐造」と呼ばれる特殊な見た目のお城です。
小倉城は、関ヶ原の戦いで活躍した細川忠興によって天守を築城され、その後は小笠原家の居城として活躍しました。
1837年には失火によって天守が焼失し、その後も第二次世界大戦中には12師団の司令部として、敗戦後には米軍の拠点として接収され1959年になってやっと天守の再建へと至ります。
大手門には巨大な石垣の石。石を切り出す際に使われた矢穴の跡がはっきりと残っていますね。
お昼はフランソワのホットドッグ
スーパーで購入したローカルパンはこちら。福岡の有名なローカルパン「フランソワ」のホットドッグです。
実際にはハムとコールスローが入ったサラダサンドのようなパンで、これまたコールスローがハムとパンによく合います!
お供には酪農マザーズの抹茶オレ。酪農マザーズは熊本の会社ですが、北九州のスーパーではよく見かける九州のソウルドリンク会社ですね。
小倉駅前の豚骨ラーメンで旅の〆
旅の終わりは小倉駅前にある豚骨ラーメン「shinshin」さんです。
泡系豚骨ラーメンとして有名で、豚骨ラーメンなのにあっさりと食べられます。味玉ラーメンと餃子にビール一杯で1,100円という強烈にお得なセットがあったのでそちらを注文!
北九州空港のラウンジでゆったり
北九州空港に到着したあとはラウンジでゆっくり飛行機を待ちます。
北九州空港にはエアラインラウンジはないので、カードラウンジに入りました。
このような缶に入っているドリンクが飲み放題なのはありがたいですね。しかも種類も豊富。
紅茶花伝なんてなかなか自分で買う機会がないので10年ぶりくらいに飲みました。
コーラは缶で飲むと炭酸が強い気がします。気がするだけです。炭酸だけに。
搭乗ゲートから飛行機までのアプローチも広く作られており、これから乗る飛行機をマジマジと見ることができます。
機内では、阿蘇小国ジャージーのカフェ・オ・レをいただきます。
甘い思い出と甘いコーヒーの味を口に含ませて、旅は、おわり。
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