日本一遅い列車に乗ろう!日本に3つしかない重要文化財の「門司港駅」から出発する関門旅

福岡

今回は北九州空港を利用して福岡県北九州を旅します。福岡には福岡空港があり、非常にアクセスも便利なのですが、今回の目的地である新門司や小倉に行く場合には、北九州空港のほうが近いため初めて北九州空港を利用します。

目的地は九州にある鉄道記念館です。規模は小さいながらも関門トンネルを通る列車の歴史やかつての寝台列車なども展示されています。

コースはこちら

国際線機材で北九州空港へ

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減便などによる機材変更で、ラッキーにも国際線機材で北九州へ向かいます。

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バルク席で足元も広々、短いフライトでしたがWi-Fi等は使えなかったため景色を楽しみながら移動しました。

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赤城山でしょうか、見事なカルデラが上空からもみることができます。

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わずか1時間半ほどのフライトで北九州空港に到着です。JALとスターフライヤーのみが就航している空港ですが、以外と広くカードラウンジなども備えています。

小倉市内について、早速朝ごはん!

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バスで小倉市内まで移動したあと、朝ごはんで頂いたのは福岡のうどんです!福岡はラーメンだけでなくうどんも有名で、讃岐うどんのようなコシのあるものではなくプリプリとした柔らかい食感が特徴です。

利用したのは、「資さんうどん」のミニうどんとごぼ天。これで330円という驚きの価格!うどんが安いのも福岡の特徴ですね。
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テーブルには漬け物ととろろ昆布が置いてあります。このとろろ昆布が、うどんに入れると最高にいい味で、朝から意識が飛ぶほど美味しかったです。

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鹿児島本線に乗って門司港駅へ!レアな車両に遭遇!

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小倉駅からは鹿児島本線に乗車して、本線始点でもある門司港駅に着きました。レトロな駅舎を楽しみにしてきましたが、なんとレアな車両が停車しています。

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こちらはSL人吉と呼ばれる、熊本駅と人吉駅を走る観光列車です。ここ門司港にいるのは珍しく、観光ツアーの人たちもいたことから、旅行会社の企画で門司港から出発するようでした。
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行き先表示にも団体専用の文字がかけられています。
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門司港駅構内も木製の屋根があり、レトロな雰囲気をふんだんに残しています。
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かつて使用されていた改札もあります。

駅に帰ってきた人を出迎える「帰り水」

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こちらは「帰り水」と呼ばれる蛇口で、1914年に駅が開設されてからずっと旅人たちに飲料水を提供し続けています。

海外からの帰国者や終戦後の復員者が安堵の思いでこの水を飲んだことから「帰り水」と呼ばれるようになったそうです。

SL時代の名残である洗面所

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こちらの洗面所は1929年に造られた大理石のもので、SLによって煤けた乗客の顔を洗うためのものでした。

100年以上も駅に残っている手水鉢

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こちらの手水鉢も100年以上昔から使われてきた貴重なもの。どこにでも小銭を入れる人がいるんですね。

日本に3つだけ!重要文化財の駅舎「門司港駅」

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外に出ると見事な駅舎が見られます。日本で重要文化財となっている駅は東京駅、旧大社駅とここの門司港駅の3つだけです。
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駅にはスタバも併設されています。この空間はかつて三等車に乗る人の待合室でありました。かつての鉄道は一から三までの等級がありましたが、この場所は一等に比べると簡素な作りになっています。

いざ鉄道記念館へ!

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九州鉄道記念館はJR九州の本社が門司に移った際に使用されていた建物を再利用した施設で、JR九州で使用されていた車両やかつての車両の内装再現などが見られます。
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重要文化財の車両「キハ07形41号」

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こちらは国の重要文化財となっている「キハ07形41号」とよばれる車両です。1937年に作られたもので大分と熊本を結ぶ宮原線で使用されていたそうです。残念ながらコロナのため中に入ることはできませんでした。
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かつては門司駅でも弁当売りが停車中の列車の横にきて、お弁当を販売していました。現在では鹿児島本線の折尾駅でのみこのような光景が見られますね。
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歴代の西洋式や日本式のレールが並べられています。鉄道が始まったころは日本でレールを作ることはできず海外から輸入をしていました。

JR九州の星「つばめ号」のヘッドマークがたくさん!

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JR九州の中心特急であったつばめ号は様々な場所を走り、現在では新幹線の名前になっています。
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かつて発行されていた記念乗車券なども展示されています。カラフルでおしゃれですね。
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かつて販売されていた駅弁の数々も。昔から鉄道旅に駅弁はつきものだったんですね。

門司名物「焼きカレー」を堪能!

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門司の名物となっている焼きカレーは様々なお店でいただくことができます。今回はこちらの伽哩本舗さんに来ました。門司港駅からも近く、いい立地にありながらオトクな価格で焼きカレーを食べられます。f:id:chiri3526:20220318104744j:image

こちらは香味油と福神漬です。香味油を入れると辛味が増して洋風に、福神漬は出汁が効いていて和風な味わいに味変することができます。
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席に座って、先程の重要文化財駅舎が見える好立地!風が強かったので歩く人が風に煽られているのがよく見られました。
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こちらはチーズとルーのシンプルな焼きカレー、750円です。

中には卵も入っていて、それを混ぜていくとまろやかさが増して全く違った味わいになります。

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日本一遅い列車に乗って関門橋へ

トロッコ列車 潮風号

門司港側からは、「北九州銀行レトロライン」の運営する トロッコ列車 潮風号という列車に乗って移動します。

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トロッコ列車 潮風号は、日本一短く、日本一遅い列車として有名で九州鉄道記念館駅から関門海峡めかり駅を結ぶわずか2.1kmの路線です。

車内は多くの乗客で賑わっており、強烈な密でしたがトロッコ列車のため換気は抜群でした
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列車がトンネル内に入ると車内のプラネタリウムのようなライトアップがされ、関門海峡で取れる魚の絵が浮かび上がってきました。短い乗車時間の間もこうしたイベントが見られるのはいいサービスですね。f:id:chiri3526:20220318123330j:image
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日鐵運輸にて製造された車両が牽引していたようです。


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いざ関門橋を歩いて本州へ!

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関門海峡めかり駅から少し歩いて関門海峡の人道へ向かいます。
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西日に関門橋が映えます!
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関門トンネル人道は無料で利用することができますが、自転車やバイクを利用する場合には少ないながらも利用料がかかります。なぜかバナナがたくさん描かれたエレベーターを降りて、人道へ。
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門司区側は地下約60メートル、下関市側は地下約55メートルまで降りるとこのような人道が見えます。
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この道も国道扱いになるんですね。しかも2号線という大きな道。
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だいたい半分ほど歩くと、有名な山口県と福岡県の県境になる場所があります。

海峡を渡ると練り物などを販売するお店が!

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関門トンネル人道を抜けるとすぐ下関の観光案内所と練り物などを販売する店舗がありました。
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ここでは作りたての練り物を食べられるイートインスペースもあり、200円で焼き立てのちくわを食べられました!美味しい!

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揚げたての野菜天も200円!このクオリティがこの価格で食べられるのは目の前で沢山の魚が取れる下関ならではですね。なかなか熱々のさつま揚げが食べられる機会はないので嬉しい!
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関門トンネルの海峡付近は源平合戦の舞台にもなった「壇ノ浦」があります。潮の流れが一日に二回変わるこの場所で、潮の変わり目が戦況の変わり目だったという逸話が本当かどうかはわかりませんが、ものすごい急流であることは確かですね。

盛者必衰の理を感じながら、旅は、つづく。

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