日光鬼怒川旅のニ日目は一日券を購入して下今市、日光方面を散策します。
ルートはこちら
鬼怒川温泉駅から出発
今日は朝から日光方面へ行ったり来たりする予定なので、乗り放題きっぷを購入。500円で鬼怒川温泉から東武日光までの駅が乗り放題になります。単純に鬼怒川温泉から日光駅まで314円なので、途中で下車するだけでもとが取れます。
出発まではこちらの休憩所内の売店を物色。鬼怒川温泉駅の売店は朝から開いていてしかもかなりの品揃えです。
東武日光線は普通列車も向かい合わせのクロスシートなので、朝から一杯やれます。
30分の道のりもこれであっという間。
道中SL大樹とすれ違い!
駅で撮影することができました。煙を吐きながらゆっくりと横を過ぎていきました。
東武日光駅に到着。着いた時は曇りだったので、こちらは帰りの写真。
山小屋のような形と「東武日光駅」のフォントが古めかしくてエモ。
日光はお水の美味しい土地なんですね。だから湯葉や日本酒が美味しい。
「日光の思い出に水が、加わった!」
路線バスで世界遺産群へ
東武日光駅からバスで5分ほど、あっという間に世界遺産輪王寺に到着です。
創建は奈良時代まで遡り、その後徳川家の庇護を受けて発展しました。
徳川家光の霊廟である大猷院などの建築も随所に意匠が見られます。
柱のところに鬼がいますね👹
宇都宮にもあった二荒山神社
続いては二荒山神社。
男体山、女峰山、太郎山の日光三山を神体山として祀る神社です。
古来より修験道の霊地として崇められ、日光東照宮などが造営されるとともに世界遺産の社殿が作られます。
縁結びの御神木は杉の木に楢の宿木が生えたもの。
すき(すぎ)なら一緒に
という無理矢理なキャッチフレーズで祀られています。
入母屋造の拝殿は世界遺産です。
1645年に建てられました。至る所に世界遺産があり、拝観料を払わないでも見れるものがあるというのが日光の魅力ですね。
二荒山神社は「ふたらさんじんじゃ」と呼びますが、これを音読みし「にこうじんじゃ」の読んだことが日光の地名の由来になっています。
境内にはいろは坂や華厳の滝も含まれ、約3,400ヘクタールにもなります。
二荒山神社から日光東照宮へ向かう道も広く作られ灯籠が並びます。
ここだけは人が多かった日光東照宮
これまで見てきた輪王寺、二荒山神社とこの日光東照宮を合わせて世界遺産「日光の2社1寺」となっています。
この場所には9つの国宝、94の重要文化財がある大変貴重なエリアです。
日光東照宮は徳川家康を祀った神社で現在の建物は三代家光が建て替えたとされています。
見ざる、聞かざる、言わざるの三猿の彫刻があるのもこちらですね。
また日光東照宮には重要文化財の五重の塔があります。
塔の中心にある心柱が浮いており、この工法はスカイツリーのモデルともなったと言われた美しい建築物です。
表参道の標高も634メートルでスカイツリーのてっぺんとおなじです笑
皇族の避暑地となった御用邸
次に向かったのは田母沢御用邸記念公園。
日光田母沢御用邸は、日光出身で明治時代の銀行家・小林年保の別邸に、当時、赤坂離宮などに使われていた旧紀州徳川家江戸中屋敷の一部を移築したものです。
入口となっている車寄せは唐破風と呼ばれる豪華な屋根。荘厳な雰囲気を漂わせています。
和風な外装や建具とは打って変わって照明器具などは西洋風。
このような和洋折衷がそこかしこに見られます。
日光田母沢御用邸は重要文化財として指定されています。
明治期に造営された御用邸のなかでも最大規模の木造建築で、現存する唯一の建物です。
江戸の中屋敷から移された建物に付いている金物などには徳川家の葵の紋。そこへ皇族の菊の紋を被せています。
屋敷内に使われる飾金物には作られた時代によって様式が変わっていきます。
室内側のほうがより豪華に作られているそうです。
かつてビリヤードも楽しんでいた?
御玉突所と呼ばれる遊戯場。つまりビリヤード場ですね。
明治の初めには外国の要人たちとの交流をしていました。
当時のビリヤードは四つ玉と呼ばれる狭義でポケットがないことが特徴です。
畳縁には中紋縁と呼ばれるものが使われています。
これは床の間などでも使われる畳縁です。
かわいい❤️
丸窓から見えるのは枝垂れ桜。
数寄屋様式と呼ばれる作りの学問部屋から見える優雅な景色を見ながら勉学に勤しんだのでしょう。
樹齢400年にもなる枝垂れ桜は日光市指定の天然記念物になっています。
世界遺産エリアと市街地を結ぶ神橋
日光の世界遺産エリアの最も低い場所にあるのが、神橋です。
奈良時代からあったという伝説もある歴史的な橋ですが、洪水により流される現在のものは1904年に再建されたものです。
西洋文化の強く残る美しい日光駅
今回の旅で1番観たかったJR日光駅。
日本鉄道の終着駅として開業し、小松宮彰仁親王もその開業式に参列しました。
大正ロマンを感じるエモさです。
天井には日光東照宮にもある鳴き龍が。
この下で手を叩くと共鳴して龍の鳴き声が聞こえるそうですよ。
天井には日光東照宮にもある鳴き龍が。
この下で手を叩くと共鳴して龍の鳴き声が聞こえるそうですよ。 pic.twitter.com/qOLLlAwSKG— たかたび@JGC SFC2021修行します (@tycattrip35) 2021年6月22日
2階には広々とした展示室と一等旅客専用特別待合室として使われていた「ホワイトルーム」がそのまま残っています。
一流サロンに相応しいシャンデリアが今も日光を訪れる人々を出迎えています。
日光と鬼怒川の合流地点下今市駅
日光方面と鬼怒川温泉方面の合流地点である下今市駅に来ました。
それぞれの特急が連結したり、SLの転車台があったりと賑やかな駅です。
駅構内には昭和レトロな広告を復刻した展示があります。
この頃のフォント、たまりません。
下今市駅の転車台は広場になっていて、近くまで行くことができます。
そしてSLには必須の水を供給するための給水柱がかつての姿のまま移設されました。
この転車台は旧長門市駅のものを改修して再利用されているそうです。SLが廃止されてから43年ぶりの復活となり、意気込んでいることでしょう。
二宮金次郎の終焉地
二ノ宮金次郎こと二宮尊徳の終焉の地である今市には報徳二宮神社があります。
小田原で町の復興に携わり、日光に来た後も神領の再建をします。
学校から無くなった二ノ宮金次郎像と久々に再会できてなんだかホッとしました。
今市には観覧車があります。少し寂れた商店街と観覧車という光景が過ぎ去った昭和を伝えています。
道の駅日光
道の駅日光で、金谷ホテルのパンを購入。どこのお店よりもたくさん売っていました。
玉子とオニオンのオープンサンドが抜群に美味しい!
そして、レモン牛乳で有名な栃木乳業さんのコーヒー牛乳。こんなものもあるんですね!
帰路は特急リバティでひとっ飛び
行きに乗ったスペーシアとは異なり全ての座席にコンセントのついた最新型。
予約時には座席が空いていましたが、徐々に埋まっていきました。
もちろんコイツを買ってあります。リベンジ達成。隣席も人がおらず、ゆったりと春日部まで戻ります。
お土産は栃木の銘酒「仙禽」のお酒
お土産には栃木の銘酒「仙禽」の会社が作る霧降を
仙禽にも使われるドメーヌさくら山田錦というお米を100%使っています。
しかも精米歩合は50%と高級日本酒に劣らない磨きでお米の甘味だけを感じることができます。
仙禽のようなフルーティさと飲みやすさです。
旅の思い出に加わった水の思い出とたくさんの自然に思いふけりながら、旅は、終わり。
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