今回は思い立ってその日に乗車券を予約しました。行き先は静岡県三島。東海道新幹線の停車駅としても有名です。沼津港が近く、海鮮も有名な三島へ特急踊り子で向かいます。
今回のルートはこちら
踊り子号で三島へ
思い立ったその時に乗車券が買えたのはえきねっとのチケットレスサービスのおかげ。ネット完結で、あとはいつものSuicaと同じように電車に乗るだけです。
今なら踊り子号などの東海道線がチケットレスサービスを利用すると300円引きになります。今回は東京ー熱海間の移動で利用したので、特急料金1280円で踊り子号に乗ることができました。
踊り子号は、2021年3月13日より、E257系のリニューアル車両に統一されています。「ペニンシュラブルー」と呼ばれる色彩で、グリーン車もこの色が使われたシートになっています。
Suicaグリーン券が使用できない!
せっかくの特急移動なので、グリーン車に乗ろうと決めました。ちょうどSuicaオートチャージなどでJREポイントが溜まっていたため、Suicaグリーン券を発行して踊り子号へ乗り込みます。
Suicaグリーン券は、以下の手順で購入申請後座席の天井にスマホをかざすだけで完了します。
ポイントを引き換え、東京ー熱海間のグリーン券を発行し、グリーン車へ向かうも
座席にSuicaをかざす場所がない。
あたふたしていると、社内アナウンスにて「本列車ではSuicaグリーン券はご利用いただけません。」と流れます。実は、JREポイントで交換できるSuicaグリーン券は、普通列車のグリーン席にのみ利用できるもので、同じ路線を走る東海道線の普通列車にのみ利用できるものなのでした。
今回の踊り子号は特急であるため、このSuicaグリーン券は利用できませんでした。残念。
せっかく乗り込んだグリーン車ですが、すごすごと元の予約した普通車へと戻りました。そしてやけ酒のごとくビールを開けます。
どこに座っても結局やることは同じで、到着する場所も同じなので構いませんね。
流れていく車窓からだんだんと海が見え始めました。まもなく熱海に到着します。
熱海駅で乗り換え
私の乗った踊り子号は熱海から伊豆方面へ行くものだったので、三島へは熱海で乗り換えます。電車がくるまで少し時間があったので熱海駅周辺も散策しました。
家康の湯
熱海駅 を降りてすぐに見えるのが、足湯です。さすが温泉の町、熱海。
もちろん天然温泉で、タオルの販売もされていますよ。
熱海プリンは行列が
テレビや雑誌などで話題となっている熱海プリンも駅前のアーケード内にあります。
平日ながら、多くの人が行列していたので購入を予定している場合は並ぶ時間を考慮する必要があります。私はもうすぐ電車が来るので並べませんでした。
三島駅についたら、すみの坊でランチ
お昼は三島大社目の前のすみの坊でランチにします。
うなぎなども食べられますが、なんと天丼が650円。あまり期待しないで注文しましたが、お吸い物と香の物までついてものすごいボリューム。しかも大盛りも無料です。
エビ二尾、キス、かぼちゃ、ししとう、なす、のりまでのってこの価格は破格!とても観光地とは思えません。
しかも天つゆはうなぎのタレをアレンジしたものなのか、甘味とダシが効いていてあきのこない味です。
うなぎむすびも単品で販売されていましたが、満腹だったため買うのを諦めました。こちらもお得ですね。
鎌倉殿ゆかりの三島大社
三嶋大社は、伊豆国で一番格の高い神社に位置付けられている神社です。中世においては源頼朝ら数多くの武士から崇敬を集めました。
近世以降は「東海道五十三次」のひとつとして三島宿が発展したことで、東海道を往来していた人々が信仰。また、三嶋大社が下田街道の起点に位置していたことから、この道を利用する人々からも広く信仰されています。
たたり石
かつて東海道の中央にあり、行き交う人人の交通整理としての役目をはたしていた「たたり石」。
「たたり」とは糸のもつれを防ぐ意味でしたが、東海道の拡大に伴いこの石を退けようとすると災いが起きたことから「祟り」の意味合いが強くなったという不思議な石。
うかつに触れませんね。
樹齢650年のケヤキ
三島大社の鳥居をくぐって左側にはそうそうたる樹齢の木々が並んでいます。目を引くのが樹齢650年のこのケヤキです。650年たっても堂々たる佇まいで、今も変わらず青々とした葉をつけています。
総門
この総門は建設中に震災にあいますが、昭和6年に竣工されました。昭和の代表的な神社建築の一つで、台湾檜が使われ巨大なしめ縄が巻かれています。
早咲き桜にはさくらんぼ
境内には早咲きの桜である「白浜伊古奈」が植えられていますが、 すでに葉桜となっていてさくらんぼもなっていました。こちらは伊豆に咲く新種の桜だそうで、来年の3月頃にまたきれいなピンクの花を咲かせてくれます。
舞殿
神楽祈祷を行っていたのがこの舞殿。現在は無形文化財となっている舞の池お田打ち神事などを行うために使われています。
茶室へと続く廊下
茶室へと続く廊下も美しく整備されています。かつては本陣樋口邸内にあり、明治天皇御用達の茶室でした。取り壊すとなった際に矢田部家が三嶋大社境内で保存することを決めました。
本殿
三嶋大社本殿の大きさは日本の神社の中でも大きいもので、出雲大社に並ぶ23メートルにもなります。
屋根は切妻屋根と呼ばれる、本を広げたような形をしています。
また、屋根には鰹木と呼ばれる装飾がされており、この本数によって祀られている神様の性別が分けられています。偶数だと女性、奇数だと男性になりますが、三嶋大社の屋根には5本の鰹木がつけられているので男性の神様のが祀られている事がわかります。
拝殿の彫刻
本殿、幣殿並びに拝殿は国の重要文化財として認定されています。拝殿の彫刻には、天照大神が天岩屋戸より出てくる図など様々な意義のあるシーンが時の神主谷田部式部盛治によって彫刻を命じられました。
樹齢1200年の金木犀
樹齢1200年になる三嶋大社の金木犀は、国の天然記念物となっています。毎年初夏には花を2度つけ、その際「木犀の夕」が開催されていましたが、今年は開かれないようです。
神鹿園
三嶋大社には奈良の春日大社から譲り受けた鹿が飼われています。神の使いとして信じられている鹿は大切に管理されているためか、鹿せんべいを見せてもあまり食いついてはくれませんでした。
1180年からの歴史がある場所
三嶋大社の鳥居のそばには、一本の木が植えられていますがこの場所にも歴史があります。1180年に源頼朝が必勝祈願のため三嶋大社を参詣した際に、この場所に警備のものを待たせていたといういい伝えがあります。
境内にある一つ一つのものが全て歴史のある素晴らしい場所でした。
三島の地にある歴史を感じつつ、旅は、つづく。
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