今回は餃子が無性に食べたくなったので、宇都宮まで餃子を食べに行く
ビールと餃子とビールを堪能するため宇都宮まで行ってみよう
ルートはこちら
宇都宮への移動は株主優待でお得に移動
宇都宮へはJRだと1,980円、かつ2時間もかかる場所。新幹線を使ってしまえば1時間45分ほどだが4,000円近くかかってしまう。なんの名所があるかもわからない場所に往復8,000円はかけられぬ。
ということで例によって株主優待によるお得な移動をする。
東武鉄道の株主優待は100株以上の保有者に配当されるもので、東武鉄道全線をこの券一枚で移動ができる。
東武鉄道沿線のチケットセンターなどでなら一枚700円程度で購入できるので往復1,400円で宇都宮へ行けるのだ。東武線のみで行く場合は以下のルートになる。
到着する東武宇都宮駅はJRの宇都宮駅からは離れた場所にあるが、後述する餃子通りやオリオン通りはむしろこちらのほうが近いため非常に便利な立地になっている。
まずは餃子店の集まる「来らっせ」へ
餃子を食べに来たのだから餃子屋さんへ一目散に向かうべきなのだが、私が最初に向かうのはドン・キホーテ
どこにでもあるドン・キホーテへ向かうのにはわけがあり、この店の地下には宇都宮でしのぎを削る餃子店が一同に集う餃子ミュージアムのような施設「来らっせ」があるからである。
「宇都宮みんみん」「めんめん」「香蘭」「龍門」「さつき」といった有名店のほか、日替わりの店舗もあるので、いちいち店に並ぶならばここで一気に注文して食べ比べるのが一番宇都宮の餃子を楽しめる。
しかし、こちらの来らっせは非常に有名で人気になっているため、行列は必須で予約をしなければとても入ることはできない。気軽にランチで利用などはできないので注意。
オンラインでの予約を受け付けているので、事前に予約してから向かおう。
オリオン通りを抜けてドン・キホーテへ
東武宇都宮駅からドン・キホーテへ向かう途中にはオリオン通りと呼ばれる商店街があり、そこにも餃子店を始め多くの飲食店が連なっている。
雨にも濡れず二荒山神社や餃子通りの近くまで行けるのでここを通っていこう。
二荒山神社
日光の二荒山神社と並んで古くからある宇都宮二荒山神社。
この神社の門前町として栄えたのが宇都宮の歴史であることから、今も宇都宮の名所はこの二荒山神社を中心に並んでいる。
社家から武家となった宇都宮氏の名前をとって宇都宮とよばれるようになった。
待ち時間の間に餃子通り
来らっせでの予約は2時間後になってしまったので、その間に別の餃子を食べにいく。
餃子通りと呼ばれる名店のならぶ通りへ。
街灯も餃子。
餃子通りには以下の名店が一箇所にあつまっており、それぞれの店舗に行列ができている。どの店も30分から1時間以上の行列を覚悟しなければならない。
宇都宮みんみん本店
餃子専門店 正嗣 (まさし)宮島本店
ザ・餃子のキャロル
豚嘻嘻(とんきっき)
餃子 悟空
正嗣の餃子は持ち帰りのみ
その中でも非常に人気の高い正嗣という店へ。
コロナ対策のため店舗での提供はしておらず持ち帰りのみの販売となっていた。
餃子は6個はいってたったの250円!二人前からの販売なので、12個で500円だが、非常にお得な価格である。
宇都宮の餃子はこのように低価格で提供されるのがデフォルトで、貧しかった歴史背景を踏まえて今でもこの低価格を維持しているゆえに行列の絶えない店が多い。
行列に並んでいる間に注文数を聞いてくれる店員さんがいるので、何人前かを伝えて待つ。炎天下の中15分ほど待って購入完了したものの、一体どこで食べようか。
付近に公園やベンチなどはなく、できたての餃子が冷めるのを感じながら川沿いまで歩く。
せっかくの名所にするならば、行列することへの対策やテイクアウトのためのスペースがあってもいいものだが、都市の一部であるゆえにそれが難しいことを感じた。
レンタサイクルは衝撃の電動アシスト100円
餃子で腹の虫を収めた後は、移動手段であるレンタサイクルを入手する。
なんと宇都宮市内は電動アシスト自転車をわずか100円でレンタルしている!これは他の自治体が行うレンタサイクル事業の中でもかなりの低価格でドン・キホーテよりも衝撃価格である。
利用するためには各所の駐輪場にて登録手続を行い、100円を払うだけ。しかし、受付に使用したい旨を伝えても手続き済なのを当然のように利用証の提出を促されるので、しっかり初めての利用だと伝えよう。
www.city.utsunomiya.tochigi.jp
レンタサイクルの返却については、借りた場所以外でも返却ができるという点でも非常に便利である。JR宇都宮駅前駐輪場で借りて東武宇都宮駅駐輪場で返却をすることもできる。
松が峰教会
松が峰教会は、1888(明治21)年パリ外国宣教会のカジャック神父によって川向町に建てられ、『宇都宮天主公教会』として創立された教会。
松が峰教会の聖堂は、スイス人の建築家マックス・ヒンデル氏の設計による建築物で、
ヒンデル氏の日本における代表作の一つであり、最後の教会建築作品でもあるそう。
聖堂の内外壁に用いられている大谷石は、旧帝国ホテルに用いられた場所と同じ大谷の採石場から切り出されたものに、石工職人によりさまざまな意匠が施されている。
この大谷石というのは宇都宮にある大谷という地域で採掘されたもので、古くから使用されていた。現在は大谷資料館としてかつての採掘の様子を見学することもでき、宇都宮の歴史に大きく関わる施設なのでおすすめ。
宇都宮駅前からは距離があるため、バスなどで行くしかないが一見の価値がある。
写真AC:3896127
宇都宮城本丸跡
まだまだ餃子の時間が来ないため、宇都宮城の本丸跡へ。
宇都宮城は、宇都宮の土地の由来となった宇都宮氏の先祖である藤原宗円によって築城された。今は本丸の一部が復元されているのみで、当時の面影はない。かつては徳川将軍の日光東照宮参拝の際に宿泊施設としても使われていたそうだ。
時間が来たので来らっせへ戻る
登録していた電話番号に呼び出しがあり、自動応答で来らっせの予約時間がきたことが通知される。
いそいそと来らっせへ移動。地下の入り口へ入ると受付の案内をうけてテーブルに座る。
座った席がメニューに書いてあり、各店舗で注文をする際にその席番号を伝えると席まで餃子を店員さんが届けてくれるという仕組み。
注文をするとこのようなプレートがもらえるので、餃子を持ってきた店員さんにわたす。
宇都宮みんみん
宇都宮みんみんは宇都宮餃子を代表する歴史ある店舗。
焼餃子6個で300円だが割と小ぶりで、中身を少ない。
平均的な味わいで、ザ・餃子という感じ。以下の2店舗と比べると肉汁も少なく物足りない印象だった。
香蘭
香蘭もまた宇都宮を代表する店舗。
一人前は6個で300円と手頃。皮が厚く、中身もたっぷりでボリュームも感じる。野菜はキャベツを使用しており、他の餃子と食べ比べても甘みを感じやすい。
宇都宮めんめん
宇都宮めんめんは羽つき餃子の有名なお店。
焼餃子6個で390円、白菜メインの野菜と肉汁たっぷり。紹興酒を加えてくつられたためか味わい深く、肉の臭みなどもまったくない。
もちろんビールも
餃子といえばビール!各店舗にて同じビールが注文できるのでタイミングを見計らって注文しよう。銘柄は一番搾り。
こちらは餃子に合わせて宇都宮餃子会なる協会がつくったビール。脂っこい餃子に合わせて爽やかなのどごしと麦の旨味が出ている。
栃木県立博物館へ
満腹になったところで、レンタサイクルを使ってさらに遠出。いちょう通りを西へ3キロほど。
宇都宮郷土の動植物や文化遺産について展示があり、わずか260円で観覧できる。
人の骨格模型。この姿勢であってるのか。
帰路
レンタサイクルを返すついでに、口コミの多い
宇都宮という距離感ではわざわざ宿泊せずとも日帰りできるのもメリット。
帰路も優待券で車窓の自然を見ながらゆったりと過ごせる。
たっぷり餃子を食べてレンタサイクルで回れる都市宇都宮だが、観光地としていくのではなく、名物のある都市と考えるのが妥当かもしれない。
どのお店にいっても行列は必須で、みなが餃子や有名な店舗に集結する。旅行のような開放感を味わうのは少しむずかしい土地に感じた。
ほのかなにんにくの匂いをまといながら、旅は、おわり。
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