今回は東武鉄道の特急にのって鬼怒川温泉へ向かいます。東武鉄道は株主優待券でどこまで行ってもきっぷ一枚で行くことができます。今回も株主優待券を格安で入手し、東武の外れまで乗ってきました。
今回訪れたコースはこちら
アーバンパークラインで春日部まで
まずは大宮駅からアーバンパークラインと呼ばれる路線で春日部まで向かいます。道中着替えも充電器も忘れた事に気づき、大宮で急いで調達しました。
春日部からは特急に乗るので、おつまみでも買いたかったのですが時間もないので春日部で買う事にします。
春日部駅にはなにもない!
しかし、春日部駅の売店はまさかの閉店!特急で一杯やる予定が手持ち無沙汰のまま特急移動、、、
帰りこそはリベンジ。
スペーシアに乗って鬼怒川温泉へ
特急スペーシアは、東京と日光・鬼怒川方面をつなぐ東武鉄道の特急用100系列車の愛称で、1,100mmの最大級のシートピッチでゆったり座れます。
特急スペーシアで鬼怒川温泉駅まで約1時間半。バブル期の贅沢な座席を隣席も気にせずゆったりと座れます。
床は絨毯敷き、テーブルの縁にも金属があしらわれていて細かいところまで贅が尽くされていた電車ですね。
3号車にはビュッフェと呼ばれる軽食の販売所があります。現在は休止されていますが春日部で何も買えなかった客などにはとても便利でしたでしょうねぇ。
交通費は株主優待で抑える
今回使ったのは東武鉄道の株主優待。
こんなに遠くまで来てもこのきっぷ一枚で大丈夫。
チケットショップなどで600円ほどから販売されています。
大宮からの乗車券代は1383円ですがこれが600円で済むのはお得。
特急券と合わせても2,000円しません。
鬼怒川温泉駅
鬼怒川温泉駅の正面はきれいに改装されています。「鬼」のマークがそこかしこにあって某漫画を彷彿させます。
駅前にはSL大樹の転車台があります。SLは通常の電車と異なり、逆向きに走ることができないため、終点では前後の向きを反転させる必要があります。タイミングが良ければここでぐるっと回るSLが見れそうですね。
他にも鬼怒太像や鬼怒太の湯という足湯もあります。
雨で涼しいので、足湯も良いですね。
きっかぶで目玉焼きそば
小腹が空いたので、駅から歩いた「きっかぶ」さんへ。
たった300円でたっぷりの焼きそば。初めての訪問であることをお伝えすると目玉焼きをサービスしてくれました。
人当たりの良い女将さんとお話しをしながら玉子が焼けるのを待ちます。
ローカル感MAXのキヌ川スーパー
少し歩いてキヌ川スーパーさんへ
昭和の香り漂う趣深い店内ではお刺身や惣菜などがたくさん売っています。
これは晩酌のアテになりそう。
大黒屋のおそば
道中寄ったのは蕎麦屋の大黒家さん。山菜そばは山菜がたっぷり種類も豊富!なるとが昔ながらのそばを感じます。
古民家そのままを使っているような作りで天井が高く落ち着ける店内です。
雨で少し冷えた身体を温かいそばであっためます。
東武ワールドスクエア駅から龍王峡へ
東武ワールドスクエア駅から北上し先程いた鬼怒川温泉駅を超えて龍王峡駅に向かいます。
東武日光線はその手前の新藤原駅までで、新藤原から龍王峡は野岩鉄道と呼ばれる第三セクター鉄道になります。
しかし単線の駅だけあって、電車が来るのは1時間に1本ほど。近くには何もないのでホームでゆっくり待ちます。
傘を車内に忘れて茶屋に避難
ゆっくり野岩鉄道に乗っていたからなのか、半分がトンネルになっている龍王峡駅に気を取られたのか、傘を車内に忘れてしまいました、、、💦
外は大雨ですが、流石に龍王峡を散策するのに傘が無くては歩けません。とりあえず避難するように最寄りの茶屋に入ります。
茶屋で奇跡の出会いが
龍王峡の入口にはいくつかの茶屋が並んでいますが、「滝見茶屋」さんは観光地価格ではない良心的な価格で食事を提供してくれます。
しかしお腹いっぱいだったので、日本酒だけを注文し人当たりの良さそうなお母さんに「傘を車内に忘れて来てしまった」と伝えると店の奥へ探しに行ってくれました。
しばらくして持ってきたビニール傘には、今日宿泊するホテルの名前が、、!
前に此処に来た人の忘れ物だそうですが、その人も同じホテルに泊まって傘をホテルに借りたのでしょう。奇跡的なこの出会いによって傘をいただき、いざ龍王峡へ。
鳥居をくぐっていざ龍王峡へ
龍王峡は鬼怒川温泉から川治温泉まで続く約3kmの渓谷で、至る所に滝が流れる景勝地です。
この急な坂を降り、滝を見に行きます。こんなに駅の近くに滝があるのも珍しいのではないでしょうか。
はじめに見えたのは虹見の滝
坂を降りてすぐに見えてくるのが虹見の滝です。
晴れた日にはここで虹も見えるのかもしれません。雨で増水した滝の迫力が爆発しています。
滝のある野沢は火山岩の固い地質で、一方本流のある鬼怒川の地質は流紋岩という柔らかい地質です。鬼怒川の侵食力の強さもあってどんどん高さに差が生まれ、このような滝になったとされています。
続いて見えたのは虹見橋
ここからも虹が見えるのかも。吊橋ではないので、足元が安定していて渓谷の景色を安心して見ることができますね。
橋からはエメラルドグリーンの鬼怒川と虹見滝
壮大な景色に圧倒されます。
こちらは竪琴の滝
真横に並んだ滝の水が竪琴のように整列して流れます。
悪路を歩いてむささび橋へ
こちらはむささび橋。
虹見橋からわずか700メートルという表記に騙されて向かってみると、山道を20分は歩く事に、、、道中には上りの階段下りの階段、川にかかった簡易的な橋など生い茂る盛の中をハイキングです。雨でぬかるんだ足元のため慎重に進むと20分ほどかかりました。
山道を越えた先にはさらに絶景
先程とは違い深緑の鬼怒川も美しいですね。
少し離れた場所からのむささび橋。歩くたびにグラグラと揺れる吊り橋です。
東家があるので、少し休憩
テーブルまであって至れりつくせりです。
サルやらクマやら注意する動物が多いです。
30分ほどかけて龍王峡駅へ
龍王峡駅はトンネルから電車がやってくるエモい駅です。
しかも横には沢が流れています。
トンネルを抜けて電車がやってきました。 pic.twitter.com/WevvSwBAz5
— たかたび@JGC SFC2021修行します (@tycattrip35) 2021年6月20日
乗車券はレシートのような心許ないもの。野岩鉄道の一駅分だけになります。
ちなみに野岩鉄道は第三セクターなので、東武線内にSuicaで入って龍王峡駅で出た場合はSuicaの精算を戻った際にする必要があります。
Suicaの使えない鉄道を使うとこういう処理が生まれるんですね。
異国気分が高まります。
鬼怒川温泉駅へ戻りチェックイン
鬼怒川温泉駅に戻ると転車台がライトアップされていました。明日はSL観れるでしょうか。
今回宿泊したのは伊藤園ホテルズのニューさくらさん
昭和レトロを感じる昔ながらの旅館です。
久しぶりにこのタイプのルームキーを触りました。
伊藤園ホテルズさんの夕食は何と言ってもアルコール飲み放題!
生ビールと栃木の日本酒も飲み放題でテンション爆上げです。
生ビールマシンとテーブルの往復だけのビュッフェとなりました🍺
酔いどれ気分で旅は、続く。
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