今回の東京散歩は神田明神へ。
お茶の水駅から秋葉原方面へ北上すると聖橋を横目に医科歯科大学や近代教育発祥の地といわれる湯島聖堂などを越えて徒歩10分ほどで到着する。
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神田明神
正式名称神田神社である神田明神は、大黒様、恵比寿様、平将門尊を祀る神社で天平2年(730年)に創建され、平将門公を合祀すると、戦国時代には太田道灌や北条氏綱などが参拝し関ヶ原の戦い前には徳川家康公が参拝して勝利を収めたことから勝負に勝つ神社として祭礼を絶やすことなく執り行われた。
御社殿
大鳥居と、総檜造りの隨神門を越えると御社殿がすぐに見えてくる。この御社殿は国登録の有形文化財に登録されており、本殿と拝殿の二棟を一体化する権現造りという建築で造られている。
社殿にしては珍しく鉄骨鉄筋コンクリートで造られており、昭和初期の新しい形式となった。拝殿の手前まで土間となっていることで参拝者が靴を履いたまま立って礼拝できるという現代的な構造を取り入れたという革新的な建築だった。
文化交流館
御社殿の左手にはお守りなどの販売所やカフェなどを備えた文化交流館という施設がある。平成30年に創建された新しい施設で、内装はとてもキレイ。神田ゆかりの生姜などに関連した御菓子や、お土産など多くのお土産が販売されている。
また、併設されているカフェでは神社声援(ジンジャエール)というダジャレめいたドリンクを販売しているほか、ソフトクリームなども販売されているので、一介の観光地としても楽しめる。
飲食できるスペースもあり、そこでは枡に入った抹茶パフェや生姜焼きといった食事も取ることができる。
恵比寿様尊像
正式のお名前を少彦名命(すくなひこなのみこと)と言い、木の実の船に乗ってやってきた非常に小さな神様。大黒様とともに国造りを行ったとされ、国土繁栄・事業繁栄の神様として祀られている。
医薬を全国に広めたことから、病気平癒・健康増進の神様としても有名。
七福神に数えられる恵比寿様は大きな体に烏帽子をかぶり釣り竿をもったエビスビールのラベルのような姿が有名だが、神田明神で造られたこの像は他とは違うイメージを彷彿とさせる姿で表現されている。
大黒様尊像
神田明神には大己貴命(オオナムチノミコト)が正式名称である大黒様の像も祀られている。この像は日本一の大きさである3メートルを越える。
この姿もまた一風かわった姿をしており、背丈が低いのは謙虚であること、米俵二俵は多くを欲せず足るを知るということといったように多くの意義が含まれた姿となっている。
上海味わい
参詣後は腹ごなしへ中華ランチへ。新御茶ノ水駅方面にある「上海味わい」へ。
ランチはメジャーな中華定食が750円。ランチではご飯のおかわりが無料、麺類は大盛りが無料と食いしん坊には非常にお得なセットになっている。
今回はレバニラ炒め定食を注文。ライス、スープだけでなくシュウマイ、ザーサイ、杏仁豆腐という日本人の好きな中華全部のせのようなセット。これで750円は安すぎる。しかもうまい。
中華なのですぐに提供されるという点もグッド!テカテカのレバニラはレバーもたっぷり、もやしやにんじんはシャキシャキ。濃い味付けはご飯が進む!結局3杯もおかわりしてしまった。さながらやよい軒。むしろやよい軒よりコスパは高い。
万世橋
秋葉原方面へ歩き万世橋へ。このあたりは旧万世橋駅のあったエリアで、肉の万世の本店があることでも有名。
橋の下側には謎の小部屋がある。こちらがどのような用途で使われていたのかはわからない。
アップにしてみても人が利用することを想定したつくり。もちろん今は立ち入ることができない。
手前側にもこのような階段と小部屋への扉がある。現在はごみがポイ捨てされるだけの場所。
マーチエキュート
その後に向かったのはマーチエキュート。旧万世橋駅のあった場所がショッピングモールになっている。
1912階段1935階段
マーチエキュート内には、万世橋駅開設当初にあった階段がそのまま残されている。かつては駅の横に鉄道博物館があり、万世橋駅と鉄道博物館をつなぐ階段が1912階段であった。
旧万世橋駅の駅貼りポスターもボロボロのまま展示されている。
二階にあがるとホームだった場所に行くことができ、屋内にいながら真横を電車が通過するというものすごい場所に出る。鉄道マニア垂涎なのかもしれないが、意外と人がいないのでゆっくりするためのスポットとしてもおすすめ。
秋葉原ラジオ会館
万世橋から5分ほどで秋葉原駅に到着。西口側にはかつての電気街などの面影が残っており、ラジオ会館もそのひとつ。
かつては自作ラジオのための部品販売店であふれていたようだが、いまはほとんどの店舗はグッズショップやカードショップなどになっている。フィギュアなどが展示されて販売されているのはさながら中野ブロードウェイのよう。
賑やかな街を背に帰路へ。
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