前回の石神井公園駅に続き西武池袋線シリーズの散策。今回は東久留米駅周辺を歩いてみました。東久留米駅は池袋駅から西武池袋線で280円、40分ほどで到着します。
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浄牧院
神護山浄牧院は文安元年(1444)創建の曹洞宗の寺院です。禅寺らしく境内は山門、総門、本堂が一直線に配置されています。
山門
山門の天井は格天井で格式の高いもの、細やかな彫刻が門の威厳を増しています。
総門
引きでみた様子がこちら。この総門は平成5年に再建されたものだそう。表の左右には仁王像、中には風神雷神像が安置されています。
中央には龍の彫刻。一枚の板からこれほど立体的に彫るための宮大工の技術の高さが伺えます。
総門のいたるところには象や獏などを模した彫刻が散りばめられています。
仁王像
門の内部にある仁王像。
風神雷神像
こちらは風神雷神像。門の内部に仁王像と風神雷神像の両方が安置されているのは珍しい。
十二支像
仏教国のタイでは自分の生まれた曜日を大切にするということになぞらえて、十二支を大切にする日本人には十二支像が浄牧院の中にあります。
今年の干支もバッチリ。
鐘楼もしっかりとした台座に据えられていました。
こちらは梅、ではなくいち早く咲く桜「河津桜」。伊豆の河津地方で多く見られる桜がここにもありました。
東久留米に流れる落合川
関東ローム層の影響を受けて湧き出てくる多くの湧水池がある東久留米は、とても澄んだ川が流れています。特にこの落合川は住宅地の真ん中を通り、河川敷などでは親子で釣りを楽しむ人々の姿も見られます。
東久留米の名所「竹林公園」
今回の目当てであった竹林公園!駅から15分ほど歩くと到着します。さながら京都の竹林のように立派な竹の中の小径を歩くことができます。
公園の奥にはテーブルとイスがあって、ここで竹林に囲まれながらゆったりとすることができます。人混みの多い京都の観光地ではこんな事はできないので、貴重な体験です。
南沢緑地の丸池
東久留米に多数の湧水があるので、ここ南沢緑地のような場所がたくさんあります。ちょうど湧き水の横にあるため、まんまると出来上がった池も竹に囲まれていて幻想的。
帰りの落合川には鷺かな?
創建は1100年以上前!大圓寺
最後に向かったのは、西暦820年代の天長年間に創建されたとされる大圓寺です。つまり1100年以上も前からこの土地にあったという古刹の寺院。
昭和55年に建設された仁王文殊楼は内部には、恵比寿尊、福禄寿尊、寿老尊といった七福神が安置されています。
250年前に建てられた本堂は現在修繕中でした。工事を請け負う大工もさらに歴史のある方々。
庚申塔は1600年代から1700年代に作られたもので、60日ごとに人の体から虫が出てきてその人の罪を天帝に報告するという道教の教えから来たとされています。
こちらの左側は石橋供養塔で、大圓寺横を流れる黒目川にかかる石橋を供養したというもの。1835年に作られたそうです。
落合川を辿り東久留米駅前へ
東久留米駅へ向かう道中、落合川にかかる橋の上で夕日が見事に見えました。東久留米は高い建物も少なくこうした見晴らしの良い景色が見えることでも有名です。
東久留米駅前には、駅の竣工を祝う石碑が。石神井公園駅にも同様の碑があったので、西武池袋線の開発は市民の生活に根強くものだったのでしょう。40億円もの事業は大成功といえますね。
夕日を見るために富士見テラスへ
旅の締めくくりは、東久留米駅にある富士見テラス。空気の澄んだ日であればこの場所からダイヤモンド富士を見ることができます。
建物の間から覗く富士もまた趣きがあるものですが、この日は曇り空で残念ながら富士山を見ることはできませんでした。
西武線に揺られながら旅は、おわり。
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