猿島は都心から2時間でいける無人島。いざ要塞と自然が織りなすラピュタへ

猿島 神奈川

急遽予定が空いたので、都心から行ける観光地を探す。

ずっと気になっていた「猿島」。

離島への観光は天候次第だから、なかなか予定に組みづらい。

けど明日は晴れ予報なので、急いで行き方を調べていざ猿島へ!

まずは横須賀に向かう

都心から横浜へのアクセスも非常に良くなった。

通勤快速に乗り損ねて、時間がかかってしまったが横浜駅に着!

横須賀満喫きっぷでお得に移動

もし横須賀を周遊するには横須賀満喫きっぷというものを購入するのがおすすめ。

横須賀までの切符とバス乗り放題、ネイビーバーガーや横須賀カレーなどを一食、温泉施設や美術館などの体験を一つできるというモリモリの切符だ。

特に名物であるネイビーバーガーや横須賀カレーは一食が1000円以上するので、それらを食べる予定で横須賀の施設を利用する予定ならぜひ使おう。

購入は京急線の自動発券機で購入できる。

よこすか満喫きっぷ | おトクなきっぷ | 京浜急行電鉄(KEIKYU)

汐入のどぶ板通りでネイビーバーガー!

どぶ板通り

どぶ板通りには多くの飲食店が並んでいて、特に横須賀カレーとネイビーバーガーを扱う店が有名。

ハニービー

TSUNAMI

LAUNA

今回はコスパも良く、アメリカンな雰囲気の店内を楽しめるどぶ板Perry

どぶ板Perry

レギュラーバーガーにベーコンのトッピングで1100円

どでかい大きさのバーガーと牛肉100%の肉肉しいパテが最高!

横須賀バーガー

トマトとレタスも入っているが、ソースがかかっていないので自分でケチャップやマスタードをかけるというスタイルもアメリカン。

三笠ターミナルから猿島へ

フェリーチケット

いよいよフェリーの発着する三笠ターミナルへ。どぶ板通りを抜けて10分ほどで到着する。

この際公園内の記念艦三笠がある方へ間違って行かないように注意。こちらではフェリーのチケットは販売されていない。こちらの茶色い建物が三笠ターミナル 。

三笠ターミナル

ターミナル内は小さなカフェとお土産屋さんが併設していて、出発時間より早くついてもゆっくり待つことができるようになっている。

海を見ながら空調の効いた室内で時間を潰せるのはとても助かる。

出港の10分前にはターミナル横の発着場に整列して船に乗り込む。波による揺れはあるが、ジェット船でわずか15分ほどの距離なので船酔いの心配もない。

すでに目前に見えている猿島がぐんぐん近づいてくるのはいささか興奮を覚えるもの。

猿島

猿島とは

猿島桟橋

猿島とは幕末から第二次世界大戦にかけて東京湾の首都防衛拠点になった無人島で、現在も当時の砲台跡や弾薬庫の名残を見ることができる。

日本では数少ないフランドル積みというレンガの積み方でできたトンネルや建築が経年により島内の植物に覆われている様はラピュタのようだとかつては有名になったそう。

猿島という島の名前はかつてこの島に漂着した日蓮という仏教僧が猿によって難を逃れたという伝説に基づくもので、その後は横須賀にゆかりのあるペリーの名前を取ってPerry Islandとも呼ばれる。

かつての要塞跡「切通し」

切通し

猿島に着いて早速見えてくるのは、高さ5、6メートルの壁が左右に開かれた山道。

ここは切通しと呼ばれ、かつての軍が上空から発見されないように山を拓いたもの。

文面と自然が織りなす山道たしかにラピュタ

切通しの道

その切通しにレンガ造りの弾薬庫や兵舎が並んでいる。ここから上部にある砲台へ弾薬を送っていたそう。

弾薬庫

レンガ造りのトンネル

レンガ造りのトンネル

しばらく切通しを歩くとレンガ造りのトンネルが見えてくる。

先述したフランス式のレンガ積みで作られたトンネルは風が吹き抜け仄暗い不気味さを呈している。

このフランス式のレンガ積みである建築物は日本に富岡製糸場などわずかしが現存しておらず、猿島はその中でも最大規模で非常に貴重な建築物である。

オイモノ鼻と砲台

砲台跡

トンネルを抜けるとさらに草木が生い茂り、円形の床を見ることができる。

ここはかつて砲台があった場所で360度回転できるように設置されている。江戸時代猿島におかれたこの台場が全国初だったそう。

その先にはオイモノ鼻岬と呼ばれ、島の最北端になっている。こちら側の海岸は海水浴場にはなっていないが、海辺まで降りることができまた東京湾を一望できる。

東京スカイツリーやレインボーブリッジなども見えるようだ。

オイモノ鼻岬

ここから下り道が先ほどの切通しへ繋がり島を一周できる。所要時間は約60分ほど。

船は一時間に一本で、最終は16時となっていた。船の寄港時間をしっかり確認して桟橋へと戻ろう。ターミナルに戻り、乾いた喉をサイダーで潤す。

横須賀ラムネ

バスに乗って横須賀市自然人文博物館へ

日本遺産

バスに乗り換え向ったのは横須賀市自然人文博物館。

3階建の広い施設には横須賀の自然から歴史、さらに横須賀港や横須賀製鉄所の日本遺産、ペリーが訪れ日米の和睦が図られた歴史まで知ることができる。

なにより驚くべきはこの施設無料なのだ。これはわざわざ訪れる価値がある。

バスで横須賀駅方面へ

さらに横須賀の歴史散策をすべくJR横須賀駅へ向かう。この横須賀駅は日本でも珍しい階段のない駅舎で、弾薬などの運搬を行う目的でそのような建築がされたそう。

ヴェルニー公園

逸見波止場衛門

海を眺めながらベンチで寛ぐことができる公園。どうして港町の公園はこうもおしゃれなのだろう。写真は逸見波止場衛門という建築物。かつての波止場だった名残として今も残されている。

横須賀製鉄所の立役者であるヴェルニーという人物の名前を取った公園。このヴェルニーという人物がどのような人なのかしるべくヴェルニー記念館へ。

ヴェルニー記念館

巨大スチームハンマー

フランソワ・レオンス・ヴェルニーはフランス人の技師で、横須賀製鉄所などの建設を指示した人物。

横須賀造兵廠、横須賀海軍施設ドックや灯台など今も残る堅牢な建築物を作った。特に日本の地震という独特の災害へ配慮し、埋め立ての土地でなく、山を切り崩して土地を作り、そこへドックを作ったという発想とダイナミックさは当時の日本人にはないものだった。

ヴェルニーの給料は非常に高いもので、当時の大臣と変わらない金額だったことも彼の実力の高さが伺える。

猿島の要塞跡と横須賀には日本の歴史が詰まっている

東京に近い無人島というだけで安易に決めた行き先だったが、日本の歴史にとってなくてはならない要所だった。

自然と歴史の詰まった猿島へぜひ行ってみよう!

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