今回は盛岡駅から釜石線に乗車して、カッパ伝説の残る町である「遠野」へ向かいます。遠野は古くからカッパの伝説が残る町で、いまでもカッパを捕獲すると賞金が出るという不思議な町おこしを行っています。
山林茂る岩手の内陸部を攻める今回のルートはこちら
面白い列車「快速はまゆり」に乗って遠野へ
盛岡駅からは東北本線と釜石線を走る快速はまゆりに乗って遠野という駅まで移動します。少し不安になるような見た目ですが、かなりのスピードで釜石線を走る優秀な列車です。
乗車したのは指定席。車両番号に1が並ぶ面白い列車に乗って、80〜90分ほどです。快速なのに指定席がある不思議な列車「快速はまゆり」については以下の記事にまとめています。
道中人気のSL銀河を発見!
遠野へ向かう途中、釜石線を走る人気の列車「SL銀河」が停車しているところに遭遇しました!
SL銀河はその名の通り、岩手出身の宮沢賢治「銀河鉄道の夜」の世界観をイメージしており、花巻から釜石までを走る観光列車です。
車内には「銀河鉄道の夜」に登場する星座があしらわれ、1号車にはプラネタリウムが搭載されています。
主に土日のみ運行されており、人気のため予約は発売日当日でないと取れないでしょう。
カッパ伝説の残る町「遠野」
カッパを見つけると報奨金が貰える町「遠野」にやってきました。
民俗学者である柳田國男の「遠野物語」にて「人煙の稀少なること北海道石狩の平野よりも甚だし」とディスられた語られた場所です。
カッパによる観光誘致がうまく行っているのか意外と人がいました。
駅に併設された観光案内所も便利
遠野駅に併設された観光交流センターである「旅の蔵遠野」ではお土産屋さんや休憩所、レンタサイクルなどを利用できるようになっており、便利な施設なのでぜひ利用してみてください。
遠野の歴史を伝える「伝承園」
バスに乗って遠野伝承園という場所にやってきました。ここでは遠野地方のかつての農家の生活を再現した民家が並び、民芸品の製作体験なども行っています。
特に国の重要文化財となっている旧菊地家住宅では、遠野に伝わる伝承を昔話として聞くことができます。この菊池家住宅は1750年頃に建てられた曲がり家というもので、住宅と厩が一緒になった貴重な建築となっています。
柳田國男の「遠野物語」に話者として登場する佐々木喜善の記念館もあります。
カッパを探しにカッパ淵へ!
伝承園から歩いて5分ほどのところに、カッパが見られるというカッパ淵があります。遠野の言い伝えによれば、このあたりの小川にはカッパが住んでいて、人々を驚かせていたと言われています。
たしかに鬱蒼と茂った林を流れる清流は美しく、このあたりにカッパが現れたとしても不思議ではない気がしました。
カッパ淵のそばにはたわわに実った稲穂が見える田んぼもありました。カッパ淵に流れているのと同じきれいな水を吸って育ったお米はおいしいことでしょう。
岩手駅前のスーパーでおつまみ購入
遠野駅前のスーパーにておつまみを購入。バス停もちょうどこのスーパーの前で止まってくれるので便利な場所にあります。TOPIAは複合ショッピングセンターですが、中にはキクコーストアというスーパーが入っているので、そこを利用しました。
岩手はキャッシュレスキャンペーンにより多くの店舗で20%還元がされています。10月20日までですがかなりお得でした!スーパーでもともと割引価格となっているところから20%の還元があるのはかなりの安さでおつまみやお酒を購入できたといえます。
旅先ではこのようなキャンペーンをやっている場合も多いので、○○Payといった決済アプリは多く登録しておいて損はないと思います。
帰りも快速はまゆりの指定席で快適移動
遠野からの帰りも同じく快速はまゆりの指定席に乗車して、快適な移動になりました。スーパーで購入した宮古のたこはプリプリで新鮮そのもの!こういった食事ができるのも指定席の良さですね。
花巻駅で乗り継ぎまで時間つぶし
1時間と少しで花巻駅に到着しました。花巻駅は宮沢賢治により「イーハトーヴォ」と呼ばれる理想郷のような美しい山里のある街で、宮沢賢治ゆかりの施設がいくつも点在しています。
花巻城跡
花巻駅で降りて、ひと気のない花巻城跡でゆっくりしました。花巻城はかつて「花巻城の夜討ち」と呼ばれる戦いの舞台となりました。この戦いではかつての城主であった和賀忠親が旧領回復を狙って行われたものでしたが、南部信直の重臣・北秀愛によって撃退され、盛岡藩が強い地位を得たことになりました。
南部藩の拠点となったこの城では、まだ門番がいたようです。
猫の視線を背中に感じながら、旅は、つづく。
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