今回は盛岡駅から遠野駅に行くため、東北本線と釜石線を走る快速はまゆりを利用しました。快速と言いながら、急行や特急並みのスピードで走り、指定席を備えているという不思議な列車についてご紹介いたします。
快速はまゆりについてのまとめ
快速はまゆりとは
快速はまゆりとは、盛岡から岩手県南部にある釜石を結ぶ釜石線を走る列車で、盛岡ー釜石間は約2時間20分で移動することができます。
盛岡駅から花巻駅までは東北本線ですが、快速はまゆりは盛岡駅からそのまま釜石線へ乗り換えすることなく釜石まで行くことができます。
快速なのに指定席がある!
快速はまゆりには快速列車であるにも関わらず指定席が存在します。しかもこの指定席はリクライニングシートまで備えた快適シートになっています!長時間の移動になりやすい山側への移動もこの指定席にあるリクライニングシートであれば快適に移動することができますね。
コンセントは備えられていないため、予めモバイルバッテリーなどで充電を忘れないように注意しましょう。
指定席の料金は?
快速はまゆりの指定席を利用する場合、盛岡から釜石まで乗車券が2310円、指定席が530円の合計2,840円です。2時間20分を快適なリクライニングシートで移動できて530円の指定席なら利用しない手はないのでしょうか。
車両番号は1並びの列車
トップナンバーとして利用される1という車両番号ですが、快速はまゆりに使用される列車はキハ111であるため、1の並ぶ面白い列車になっています。
オタクにしかわからない感性ですが、1の文字が並んでいる様子は可愛いですね。
車内では検札があり、乗車券+指定券の確認がある
快速はまゆり内では、車内検札があるので購入した乗車券と指定席券を車掌さんに見せる必要があります。都内などの特急ではすでに車内検札が省略されることが多くなったので、きっぷをすぐに取り出せるようにテーブルなどに置いておきましょう。
大人気のSL銀河に遭遇!
遠野に向かう途中で、JR東日本の人気列車「SL銀河」の停車に遭遇することができました。SL銀河は岩手出身の作家宮沢賢治の作品「銀河鉄道の夜」をイメージした列車になっています。
運行区間は今回の快速はまゆりと同じく釜石線を走っています。花巻から釜石までを豪華な客車に乗って移動することができます。こちらの列車は2023年には引退が決まっているため、多くの撮影者で賑わっていました。当日の予約に空きが出るのをねらっていましたが、残念ながら満席でした。
赤いシートとステンドグラスの装飾が列車旅の旅情を掻き立ててくれますね。乗車できた人はとてもラッキーだと思います。
民話のふるさと「遠野」に到着
盛岡駅から快速はまゆりに乗車して、約1時間半で民話のふるさとと称される遠野駅に到着しました。
遠野駅舎は戦後復興の真っただ中、JR釜石線が全線開通した1950年に竣工されました。資材不足に直面しながらもドイツやフランスの建築様式を思わせるコンクリートブロックによる外装や瓦葺きの屋根を採用したハイカラな建築でしたが、老朽化に伴い解体することが決まっているようです。
貴重な駅舎の姿を今のうちに見ることができ良かったという気持ちと、このような素晴らしい駅舎が見れなくなってしまうことの無念さを感じつつ、カッパを探しに出かけるのでした。
遠野駅隣接の観光案内所も便利
遠野駅に併設されている観光交流センターである「旅の蔵遠野」には、遠野のお土産や休憩所、レンタサイクルの貸し出しなどを利用できる場所があります。
遠野でしか購入できない「カッパ捕獲許可証」もこちらで購入できるので、遠野駅についてからすぐにカッパ狩りをすることができますね笑
快速はまゆりの指定席を利用して快適に移動しよう
快速はまゆりは、釜石線を走る少し変わった列車でした。快速ながら特急のようなテーブルとリクライニングを備えた指定席があるお得な列車であるため、青春18きっぷ利用者などにも好まれています。
ぜひこの素敵な列車の指定席を予約して釜石線の旅を一段豊かなものにしてみてください!
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