タイ国内を走る鉄道としては、バンコク市内で利用できるBRTが有名ですが、タイ国内を縦断的に移動する場合にはタイ国鉄を利用します。タイの都市間を長距離で移動できるタイ国鉄は飛行機に次ぐ移動手段としてとても便利です。
今回はバンコクからタイ北部の都市チェンマイへ向けて、このタイ国鉄を利用したので、チケットの予約方法と乗車の様子をご紹介いたします。
タイ国鉄の予約方法
タイ国鉄は事前にサイトからチケットを予約することができます。しかし海外から利用する場合はサイトが激重なので、タイ国内から利用するかVPNを利用することをおすすめします。
まずは言語設定から英語を選択しましょう。もしくはchromeなどのブラウザで自動翻訳を利用します。タイ語がわかる方はそのままで構いません。
まずは会員登録
英語表記にしたあとは、会員登録をします。画面右上のRegisterから登録をしましょう。
会員情報を入力する画面では、Foreignerのトグルをオンにしましょう。するとパスポート番号を入力する欄が表示されます。
登録メールアドレスから認証を進め、再度タイ国鉄ホームページからログインしていきましょう。
路線を検索
トップ画面にある検索枠から、出発地と目的地、出発日を入力して検索します。今回はクルンテープアピワット駅からチェンマイ駅までの移動なので、英語で入力します。かつての出発駅であったバンスー駅は表示されないので、クルンテープアピワット(Krung Thep Aphiwat)と入力しましょう。
便を選択する
検索結果に時間帯ごとの便が表示されます。この中から乗車したいものを選択しましょう。私が今回利用した新型寝台特急は18:40発の9号になります。
等級と車両を選択
新型の寝台特急にはすべてエアコンが設置されているので、どの座席を選んでも涼しく過ごすことができます。一番上の一級寝台は個室になっていて、二段ベッドのどちらかの座席に寝ることができます。また部屋ごとチャーターすることもできます。
今回私が利用したのは二級寝台で、こちらも二段ベッドになっており上下のどちらかを選べます。後ほど解説しますが、上段には窓がないので予約可能であれば下段(Lower Berth)を選びましょう。
座席を選択
号車を選んだら、座席を選びましょう。空席になっているのが緑色、予約済みのものが青(男性)、赤(女性)、黄色(僧侶)となっています。この表示では、3番座席が選択され水色の表示になっています。
またそれぞれ奇数が上段ベッド、偶数が下段ベッドになっています。下段のほうが人気なので、予約が埋まっているケースが多く見られました。
予約確認と支払い
予約の詳細を確認したら、支払いをしていきます。カード情報を入れて支払います。
クレジットカードでの決済ができない場合
海外決済では、クレジットカードのセキュリティエラーが発生する場合があります。例えば日本からアクセスしているのにタイのサイトからの決済が行われると、クレジットカードが不正利用と判断して決済不可とするようです。
これを解決するには3つの方法があります。1つ目はクレジットカード会社へ海外利用の申請をすることです。2つ目はVPNを利用する。3つ目はタイ国内で予約するという方法です。
クレジットカード会社へ海外利用申請
クレジットカードを海外で利用する場合には、あらかじめ利用するカードの会社へ連絡をしておくことで制限がかかりにくくなります。
それぞれカードの発行元により、問い合わせ窓口が異なるので、そこへ「○月○日から○月○日までタイでの海外利用をする」といった内容を伝えて制限がかからないように伝えましょう。
この手続きを踏む事で比較的決済がエラーになる事を避けられます。
VPNを利用する
日本国内からタイでの決済を行うという矛盾によりエラーが発生するため、VPNを利用することで回避できる場合があります。
タイ国内で利用する
タイ国鉄のサイトを閲覧する上でも最も楽で簡単なのが、タイ国内で利用することです。
前述の通り、タイ国鉄のサイトは日本などの外国からアクセスすると非常に読み込みが遅いです。一つ一つのページを表示するのに4,5分かかってしまうので、決済のページまで行くのに小一時間かかる場合も。
その上クレジットカードのセキュリティエラーで決済できないとなるとかなりのストレスになってしまうでしょう。
これらの問題を一気に簡単に解決できるのが、「タイ国内で予約する」という方法です。前もって予約しておけば希望の座席を確保できますが、特に座席にこだわりがなければ前日や当日でも空席がある場合が多いです。
そのためタイ到着後に現地のSIMやWi-Fiで予約をしてしまうというのが一番簡単です。
便利なネット予約を活用して素敵な寝台列車の旅を
今回はタイ国鉄の予約方法とその乗車の様子をご紹介いたしました。日本ではなかなか乗ることができなくなった寝台特急をタイでも利用してみてはいかがでしょうか?
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