今回は日比谷から新橋方面、そしてかつて新橋駅と呼ばれた日本最初の鉄道駅まで散策します。
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日比谷OKUROJI
地下鉄の日比谷駅から新橋駅方面へ向かう途中で見つけたのが、日比谷OKUROJI。2020年に新橋までのガード下を改装して作られた商業施設で、飲食店だけでなくファッションや雑貨などのショップも並んでいます。
ガード下の赤レンガは明治時代からのもので、万世橋にあるMARCHを思わせます。全長300メートルにも及ぶ施設内にはさばえめがね店などの東京初出店のお店やウイスキーバーなどのおしゃれな飲食店が36店舗入っています。
烏森神社
新橋駅の近くにはひっそりと佇む神社がありました。かつて新橋駅は烏森駅と呼ばれていて、その名前の由来ともなった場所です。
烏森神社は西暦940年、平将門の乱を収めたとされる白羽の矢を奉ったことが始まりとされています。歴史に対してかなり小さな作りとなっていますが、絶えず人が参拝しており民衆に愛されている神社であることがわかります。
マルウシミートでたらふくタン塩を食べる!
お昼は新橋駅前の焼肉店、マルウシミートへ行きました。ランチはタン、ハラミ、ホルモン、カルビが食べ放題で1,980円!しかもライス、スープ、キムチまでついてきます。
一時間の時間制限でラストオーダーは15分前までなので、実質45分間の勝負になります。一気に焼いて食べるのが良いでしょう。焼き肉の食べ放題はこの価格帯でも多くありますが、タンが食べ放題に含まれるのは非常に珍しいのではないでしょうか。カットレモンもおかわりできますよ。
旧新橋停車場
お腹が一杯になったところで、向かったのが今回のメインである旧新橋停車場です。日本で初めて鉄道が開通したのは1872年で、その当時の路線が新橋〜横浜間でした。ただしこの時の新橋駅は現在の新橋駅ではなく、少し東側にあるこの汐留地区の新橋駅です。
その新橋駅を再現してつくられた施設が、旧新橋停車場で当時の駅舎の様子などが忠実に再現されています。中には鉄道博物館があり入場は無料!
この日は9年間不通だった常磐線の全線再開を記念した展示が企画されていました。130年以上の歴史がある常磐線の展示は非常に見ものでした。無料ですので、ぜひ一度足を運んでみてください。
鉄道博物館以外にも、屋外に様々な展示がされています。
プラットフォームの再現
旧新橋停車場の後ろには、当時の新橋駅プラットフォームが再現されています。このプラットフォームは「盛土式石積」という構造で作られ、両側面の真下に溝状の基礎石が敷き詰められその上に切石を石垣のように積んでいます。
この基礎石には龍野藩脇坂家、仙台藩伊達家の礎石などが使われました。プラットフォームの全長は151.5メートル、幅は9.1メートルあり、そのうち25メートル分が再現されています。
0哩標識
1870年に測量の起点となる杭がこの場所に打ち込まれたそうです。この標識は旧国鉄によって鉄道記念物として、国からも指定史跡として認定された貴重なものになります。
当時の線路
0哩標識とともに創業当時の線路も敷設されています。創業当時は、枕木やレールの台座は小石や砂の混じった土を被せられ、レールの頭だけが地表に出ていました。
復元された軌道では、半分がこの土が被せられたもの、半分が枕木も見えているものになっています。
カレッタ汐留の無料展望
鉄分を豊富に摂取した後は、かなり足がつかれたので近くにあるカレッタ汐留へ移動します。こちらは電通の本社が入るビルで、地下の飲食店では「電通割」なるサービスも展開していました。
地下からレストランフロアまで直通するエレベーターがあるので、そちらを使って最上階へ。エレベーターからは先程までいた旧新橋停車場を見下ろすことができます。こちらも絶景。
最上階はレストランフロアですが、東側の窓が大きく開けておりそこから東京湾と浜離宮を見渡せます。ほぼ使われなくなった築地の駐車場が大きく広がり、現在休園中の浜離宮にも人がおらず、世紀末のような風景ですが景色そのものは絶景です。ベンチも用意されているので、座りながらゆっくりここで休憩しました。
さらに上の階のレストランではちょうど結婚式の披露宴が行われており、にぎやかかつ荘厳な音楽が流れてきました。
幸せな二人の前途を祝いつつ、旅は、つづく。
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